「腎盂腎炎」が重症化? 命を守るために見逃せない“6つのSOS”と【対処法】

高熱と震えの程度は、腎盂腎炎の状態がどの段階にあるかを判断する重要な手がかりとなります。軽症から中等症では外来での治療で回復が見込まれる場合がありますが、症状が強い場合には速やかな受診が求められます。重症化のサインがどのような状態を指すのか、緊急受診が必要な目安とあわせて解説します。

監修医師:
田中 茂(医師)
専門は内科学・腎臓内科・血液透析・腹膜透析・臨床疫学・生物統計学
腎盂腎炎の高熱と震えが示す重症度
高熱と震えの程度は、腎盂腎炎の重症度を判断する手がかりとなります。症状の強さを正しく評価し、適切なタイミングで医療機関を受診することが大切です。
軽症から中等症の場合の症状の現れ方
軽症から中等症の腎盂腎炎では、38度から39度程度の発熱と、軽度から中等度の背中の痛みが現れます。震えや悪寒は一時的で、解熱剤や抗菌薬の投与によって症状が改善することが多い傾向があります。この段階では、外来での治療が可能であり、経口の抗菌薬を服用しながら自宅で安静にすることで回復が期待できます。ただし、症状が改善しない場合や、悪化する場合は、再度受診して治療方針を見直す必要があります。軽症から中等症であっても、適切な治療を受けずに放置すると、重症化するリスクがあります。自己判断で様子を見るのではなく、医師の指示に従って治療を続けることが大切です。
重症化のサインと緊急受診の目安
重症化のサインとしては、40度以上の高熱、持続する激しい震え、意識がもうろうとする、血圧の低下、頻脈、尿量の減少などが挙げられます。こうした症状が現れた場合は、敗血症や腎機能の急激な低下が起こっている可能性があり、緊急の治療が必要です。入院して点滴による抗菌薬投与や、全身管理が必要になることがあります。特に高齢の方、糖尿病や免疫不全などの基礎疾患がある方、妊娠中の方は、重症化しやすい傾向があります。こうした方々は、軽い症状であっても早めに受診し、慎重に経過を観察することが望ましいでしょう。重症化のサインが見られたときは、速やかに救急外来を受診することが重要です。
まとめ
腎盂腎炎は、発熱や背中の痛み、震えといった特徴的なサインを見逃さず、早期に適切な治療を受けることで、重症化を防ぐことができます。症状に気づいたときは自己判断で様子を見るのではなく、速やかに医療機関を受診することが大切です。また、日常生活での予防策を意識することで、再発のリスクを減らすことができます。健康な生活を維持するために、症状やサインについて正しい知識を持ち、適切な対応を心がけましょう。