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ただの腰痛と勘違いしてない? 腎盂腎炎を疑うべき「痛む場所」と「ある特徴」

 公開日:2026/04/21
背中や腰の痛みが腎盂腎炎のサインとなる理由

腎盂腎炎では、発熱とともに背中や腰の痛みが現れることがあり、これは腎臓の炎症が周囲の組織へ広がることで生じます。腰痛や筋肉痛と混同されやすいため、痛みの性質や部位を正しく把握することが大切です。腎臓の位置と痛みの関連性、そして炎症が進行するにつれて痛みが変化する過程について詳しく解説します。

田中 茂

監修医師
田中 茂(医師)

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2002年鹿児島大学医学部医学科卒業 現在は腎臓専門医/透析専門医として本村内科医院で地域医療に従事している。
専門は内科学・腎臓内科・血液透析・腹膜透析・臨床疫学・生物統計学

背中や腰の痛みが腎盂腎炎のサインとなる理由

腎盂腎炎では、背中や腰の痛みが特徴的なサインとして現れます。この痛みは、腎臓の炎症が周囲の組織に影響を及ぼすことで生じるもので、膀胱炎では通常見られない症状です。痛みの特徴を知ることで、腎盂腎炎を早期に疑うことができます。

腎臓の位置と背中の痛みの関連性

腎臓は背中側の腰の高さ、肋骨の下あたりに左右一対存在します。腎盂腎炎による炎症が起こると、腎臓そのものやその周囲の組織が腫れ、背中側に痛みが生じます。この痛みは、腎臓の位置に一致して左右どちらか一方に現れることが多く、鈍い痛みから鋭い痛みまでさまざまです。背中(肋骨の一番下のあたり)を軽く叩いたときに『ズシン』と内側に痛みが響く場合は、腎盂腎炎の可能性が高いとされています。腰痛と間違えやすいため、発熱や排尿時の症状とあわせて判断することが大切です。痛みが強い場合や、痛みが続く場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な検査を受けることが望ましいでしょう。

炎症が広がることで痛みが増す過程

腎盂腎炎の初期段階では、痛みが軽度であることも多く、違和感程度にとどまることがあります。しかし、炎症が進行すると、腎臓の腫れが強くなり、痛みも増していきます。炎症が周囲の筋肉や組織に広がると、痛みの範囲も広がり、腰全体や脇腹にまで痛みを感じることがあります。また、炎症が進むと、痛みが持続的になり、姿勢を変えても楽にならないことが多くなります。こうした痛みの変化は、感染が悪化しているサインであり、治療の遅れは重症化につながる可能性があります。背中や腰の痛みが強くなってきた場合は、早めに専門医を受診し、適切な治療を開始することが重要です。

まとめ

腎盂腎炎は、発熱や背中の痛み、震えといった特徴的なサインを見逃さず、早期に適切な治療を受けることで、重症化を防ぐことができます。症状に気づいたときは自己判断で様子を見るのではなく、速やかに医療機関を受診することが大切です。また、日常生活での予防策を意識することで、再発のリスクを減らすことができます。健康な生活を維持するために、症状やサインについて正しい知識を持ち、適切な対応を心がけましょう。

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