薬との飲み合わせは大丈夫? 「機能性表示食品」を安全に使うため注意点を医師が解説

機能性表示食品は適切に活用することで健康づくりに役立ちますが、医薬品との相互作用やアレルギーへの配慮など、使用前に確認すべき注意事項があります。特定の方にとってはリスクが生じる可能性もあるため、事前に正しい知識を持っておくことが大切です。本章では、摂取を控えるべき方の条件や副作用への対応についてご説明します。

監修管理栄養士:
武井 香七(管理栄養士)
保有免許・資格
管理栄養士資格
機能性表示食品を使用する際の注意点
機能性表示食品は適切に利用すれば健康づくりに役立つものですが、使用にあたってはいくつかの注意点があります。安全に利用するために知っておくべき事項を確認しましょう。
摂取を控えるべき方と相互作用
機能性表示食品のパッケージには、摂取を避けるべき方や注意が必要な方についての情報が記載されています。多くの製品では、疾病治療中の方、妊娠中や授乳中の方、未成年者などは摂取前に医師や薬剤師に相談することが推奨されています。特に医薬品を服用している方は、機能性関与成分と医薬品の間で相互作用が生じる可能性があるため、注意が必要です。例えば、血圧を下げる機能を持つ成分と降圧剤を併用すると、血圧が下がりすぎるリスクがあります。また、血糖値に関わる成分と糖尿病治療薬との併用も、低血糖のリスクを高める可能性があります。ワルファリンなどの抗凝固薬を服用している方は、ビタミンKを含む食品との相互作用に注意が必要です。これらのリスクを避けるため、何らかの医薬品を服用している場合は、機能性表示食品の使用前に必ず医師や薬剤師に相談することが重要です。
アレルギーと副作用への配慮
機能性表示食品の原材料には、特定原材料(卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かにの7品目)や特定原材料に準ずるもの(20品目)が含まれる場合があります。食物アレルギーをお持ちの方は、購入前に必ず原材料表示を確認することが大切です。また、大豆や魚介類など、原材料そのものにアレルギーがある場合も注意が必要です。機能性表示食品は基本的に安全性が確認されたうえで販売されていますが、体質や健康状態によっては、まれに体調不良が生じる可能性もあります。摂取後に腹痛や下痢、発疹などの異常を感じた場合は、直ちに摂取を中止し、症状が続く場合は医療機関を受診することをおすすめします。特に初めて摂取する製品については、推奨量から始め、体調の変化に注意を払うことが賢明です。
まとめ
機能性表示食品は、科学的根拠に基づいて機能性を表示できる制度として、私たちの健康的な生活をサポートする選択肢の一つとなっています。その定義や種類、トクホとの違い、期待される効果、そして使用上の注意点を正しく理解することで、自身の健康状態や目的に合った製品を適切に選ぶことができます。機能性表示食品はあくまで健康の維持や増進を目的としたものであり、疾病の治療を目的とするものではありません。バランスの取れた食事や適度な運動といった基本的な生活習慣のなかに、補助的な手段として位置づけることが大切です。製品選びの際にはパッケージの表示をしっかりと確認し、疑問や不安がある場合は医師や薬剤師などの専門家に相談することをおすすめします。正しい知識と適切な利用により、機能性表示食品を健康づくりに役立てていきましょう。