「機能性表示食品」にはどんな効果がある? 自身に合う選び方を医師が解説

機能性表示食品には、サプリメントから飲料、生鮮食品まで多種多様な形態の製品があります。形態や目的が異なることから、自身のライフスタイルや健康課題に合った選択が求められます。本章では、加工食品と生鮮食品の分類、さらに機能性による代表的なカテゴリーと主要成分の例を紹介します。

監修管理栄養士:
武井 香七(管理栄養士)
保有免許・資格
管理栄養士資格
目次 -INDEX-
機能性表示食品の種類
機能性表示食品には、さまざまな形態と機能性を持つ製品が存在します。それぞれの特徴を理解することで、自身のライフスタイルや目的に合った選択が可能になります。
加工食品と生鮮食品の分類
機能性表示食品は大きく分けて加工食品と生鮮食品の2つに分類されます。加工食品には、サプリメント形状のもの(錠剤、カプセル、顆粒など)から、飲料、ヨーグルト、菓子類、冷凍食品まで幅広い製品があります。サプリメント形状の製品は特定の機能性関与成分を効率よく摂取できる点が特徴で、忙しい方でも手軽に継続しやすいという利点があります。一方、生鮮食品では、みかんやトマト、大豆もやしなど、身近な食材にも機能性表示が認められているものがあります。これらは日常の食事として自然に取り入れられる点が魅力です。生鮮食品の場合、品種や産地によって機能性関与成分の含有量に差が生じる可能性があるため、表示には一定の基準値が設けられています。加工食品と生鮮食品、それぞれの特性を活かした製品選びが、継続的な健康維持につながるといえるでしょう。
機能性による分類と代表例
機能性表示食品は、その機能性によってもいくつかのカテゴリーに分けられます。体脂肪や内臓脂肪に関わる機能を持つもの、血圧や血糖値に関わるもの、腸内環境を整えるもの、目の健康をサポートするもの、睡眠の質の向上に役立つもの、関節の動きをサポートするものなど、多岐にわたります。体脂肪に関する製品では、葛の花由来イソフラボンやブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンなどが機能性関与成分として用いられています。血圧に関する製品ではGABA(ギャバ)や酢酸、血糖値に関する製品では難消化性デキストリンなどが代表的です。腸内環境に関する製品にはビフィズス菌や乳酸菌が、目の健康をサポートする製品にはルテインやアスタキサンチンが含まれることが多くあります。このように、特定の健康課題に対応した成分が配合されており、自身の気になる健康状態に合わせて選択できる仕組みとなっています。
まとめ
機能性表示食品は、科学的根拠に基づいて機能性を表示できる制度として、私たちの健康的な生活をサポートする選択肢の一つとなっています。その定義や種類、トクホとの違い、期待される効果、そして使用上の注意点を正しく理解することで、自身の健康状態や目的に合った製品を適切に選ぶことができます。機能性表示食品はあくまで健康の維持や増進を目的としたものであり、疾病の治療を目的とするものではありません。バランスの取れた食事や適度な運動といった基本的な生活習慣のなかに、補助的な手段として位置づけることが大切です。製品選びの際にはパッケージの表示をしっかりと確認し、疑問や不安がある場合は医師や薬剤師などの専門家に相談することをおすすめします。正しい知識と適切な利用により、機能性表示食品を健康づくりに役立てていきましょう。