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まぶたが下がる「眼瞼下垂」の原因とは?加齢以外に気をつけたいあの習慣を解説

 公開日:2026/03/27
まぶたが下がる「眼瞼下垂」の原因とは?加齢以外に気をつけたいあの習慣を解説

成人してから発症する後天性眼瞼下垂は、日常生活における習慣や加齢に伴う身体の変化が主な原因となります。誰にでも起こりうる身近な要因が、まぶたの機能に影響を与えることがあるのです。予防の観点からも、どのような要因がリスクとなるのかを知っておくことは大切です。ここでは、後天性眼瞼下垂を引き起こす代表的な原因について説明します。

柿崎 寛子

監修医師
柿崎 寛子(医師)

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三重大学医学部卒業 / 現在はVISTA medical center shenzhen 勤務 / 専門は眼科

後天性眼瞼下垂の原因

成人してから発症する後天性眼瞼下垂には、さまざまな原因があります。ここでは代表的な原因について詳しく見ていきます。

加齢による組織の変化

後天性眼瞼下垂の最も一般的な原因は加齢です。年齢を重ねることで、上眼瞼挙筋とまぶたの軟骨組織である瞼板をつなぐ腱膜が伸びたり、薄くなったり、時には断裂したりすることがあります。この腱膜は「挙筋腱膜」と呼ばれ、筋肉の力をまぶたに伝える重要な役割を果たしています。

挙筋腱膜が緩むと、上眼瞼挙筋が収縮しても十分な力がまぶたに伝わらず、まぶたが下がってしまいます。この変化は40代頃から始まることが多く、50代から60代にかけて顕著になる傾向があります。ただし、個人差が大きく、若い年齢で症状が現れる方もいれば、高齢になってもほとんど症状が出ない方もいます。

加齢性の眼瞼下垂は徐々に進行するため、本人が変化に気づきにくいという特徴があります。数年前の写真と比較したときに初めて変化に気づくケースも少なくありません。まぶたが重く感じる、目が疲れやすくなった、といった自覚症状があれば、加齢による眼瞼下垂を疑う必要があるでしょう。

日常習慣とコンタクトレンズの影響

長期間のコンタクトレンズ使用、特にハードコンタクトレンズの長期使用は、眼瞼下垂のリスク要因として知られています。コンタクトレンズを装着・脱着する際に、まぶたを引っ張る動作を繰り返すことで、挙筋腱膜に負担がかかり、伸びや緩みが生じやすくなります。

また、目を強くこする習慣も眼瞼下垂を引き起こす要因となります。花粉症やアトピー性皮膚炎などで目の周りをこする機会が多い方は、まぶたの組織に繰り返し負担がかかるため、眼瞼下垂のリスクが高まります。こする動作は無意識に行われることが多いため、注意が必要です。

さらに、アイメイクを落とす際に強く擦ることや、つけまつげやまつげエクステンションの使用も、まぶたへの負担となる可能性があります。これらの美容習慣は、適切な方法で行えば問題ありませんが、過度に力を入れたり、頻繁に繰り返したりすることで、まぶたの組織にダメージを与えることがあります。日頃からまぶたへの刺激を最小限にする意識が、予防につながるといえるでしょう。

まとめ

眼瞼下垂は、時間の経過とともに症状が進行することがありますが、適切な治療によって視野の改善や身体的な負担の軽減が期待できます。まぶたの重さや視界の狭まり、頭痛や肩こりといった症状に心当たりがある場合は、早めに眼科を受診することをおすすめします。適切な診断と治療により、見え方の質や生活の快適さを大きく改善できる可能性があります。症状の程度や治療の選択肢について、専門医と十分に相談し、ご自身に合った対処法を見つけましょう。

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