これが出たら要注意! 急性骨髄性白血病の代表的な症状【医師監修】

急性骨髄性白血病では、骨髄で正常な血液細胞が作られなくなることで、身体にさまざまな変化が現れます。赤血球、白血球、血小板の減少により、貧血や感染症、出血傾向といった特徴的な症状が見られるようになります。ここでは、日常生活の中で気づきやすい代表的な症状について詳しく解説します。

監修医師:
山本 佳奈(ナビタスクリニック)
目次 -INDEX-
急性骨髄性白血病の代表的な症状
急性骨髄性白血病では、骨髄で正常な血液細胞が作られなくなることで、さまざまな症状が現れます。ここでは、特に注意すべき代表的な症状について解説します。
貧血による症状
急性骨髄性白血病では、赤血球の産生が著しく低下するため貧血が起こります。貧血の症状として、動悸や息切れが日常生活の中で頻繁に感じられるようになります。階段を上る際や少し歩いただけで息が切れる、心臓がドキドキするといった状態が続く場合、注意が必要です。
また、全身の倦怠感や疲労感も特徴的な症状です。十分に睡眠をとっているにもかかわらず疲れが取れない、朝起きるのがつらい、日中も眠気や疲労感が続くといった状態が見られます。顔色が悪くなり、周囲から「顔が青白い」「元気がない」と指摘されることもあります。
貧血が進行すると、立ちくらみやめまいも生じやすくなります。急に立ち上がったときにふらつく、目の前が暗くなるといった症状は、脳への酸素供給が不十分になっているサインといえるでしょう。これらの症状は徐々に進行することもあれば、急速に悪化することもあり、個人差があります。
出血傾向と血小板減少の症状
血小板の減少により、身体のさまざまな部位で出血しやすくなります。歯を磨いているときに歯茎から出血する、鼻血が頻繁に出る、止まりにくいといった症状が見られます。通常であれば自然に止まるような軽い出血でも、なかなか止血しない状態が続きます。
皮膚に青あざ(内出血)ができやすくなることも特徴的です。ぶつけた記憶がないのに青あざができている、軽くぶつけただけなのに大きな青あざになる、あざが広がっていくといった状態は要注意です。点状出血と呼ばれる小さな赤い斑点が皮膚に現れることもあります。
女性の場合、月経量が異常に多くなる、月経期間が長引く、月経時以外にも不正出血があるといった症状が見られることがあります。また、まれではありますが、消化管や脳などの内臓からの出血が起こることもあり、その場合は緊急の対応が必要となります。血便や血尿、激しい頭痛などが見られた場合は、脳や内臓での出血の可能性があるため、直ちに救急受診が必要なサインとなります。
まとめ
急性骨髄性白血病は、病型や年齢、遺伝子異常などにより予後は異なりますが、近年は分子標的薬や移植治療の進歩により、寛解や長期生存が期待できるようになってきています。気になる症状がある場合は、速やかに医療機関を受診し、血液検査を含めた詳しい評価を受けることが大切です。診断後は、専門医と十分に相談しながら、一人ひとりの状態に合った治療を選択していくことが重要です。医療の進歩により新しい治療法も登場しており、希望を持って治療に臨むことができます。まずは信頼できる血液内科を受診し、専門的な評価と治療を受けることをおすすめします。
参考文献


