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「膠原病の初期症状」をご存じですか? なかなか抜けない疲れや微熱が続く3つの理由を医師が解説

 公開日:2026/03/09
膠原病の主な症状と初期サイン

膠原病は初期段階では漠然とした体調不良として現れることが多く、発熱や倦怠感、関節痛などの全身症状が続きます。皮膚や関節、内臓にもさまざまな症状が現れるため、早期発見には特徴的なサインを知ることが重要です。本見出しでは、膠原病の代表的な症状と見逃しやすい初期サインについて詳しく解説します。

佐藤 章子

監修医師
佐藤 章子(医師)

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[【経歴】
東京女子医科大学医学部卒業 / 川崎市立川崎病院整形外科初期研修医 / 東京女子医科大学東医療センター整形外科リウマチ科医療練士助教待遇 / 東京警察病院整形外科シニアレジデント / 医療法人社団福寿会整形外科 / 菊名記念病院整形外科 / 厚生中央病院整形外科 / 日本医科大学付属病院整形外科リウマチ科助教 / 国立国際医療研究センター国府台病院整形外科 / 現在は無所属だが大学院進学、リウマチ班のある大学への移籍を交渉中 / 専門は整形外科、リウマチ科 / 他に得意分野は骨粗鬆症治療と高齢者治療
【主な研究内容・論文】
リウマチ患者に対する生物学的製剤の治療成績の検討、人工肘関節弛緩術の治療成績の検討、精神科疾患を合併する整形外科手術症例の検討など
【保有免許・資格】
日本整形外科学会専門医、リウマチ認定医
臨床研修指導医

膠原病の主な症状と初期サイン

膠原病の症状は多様で、全身のさまざまな臓器に現れます。初期には漠然とした体調不良として感じられることが多く、見逃されやすい特徴があります。早期発見のためには、特徴的な症状を知ることが重要です。

全身症状と倦怠感

膠原病の多くは、発熱や倦怠感、体重減少といった全身症状で始まります。発熱が続くことが多く、(38度前後の)発熱が数週間から数ヶ月にわたって持続します。原因不明の発熱として内科を受診され、検査の結果膠原病が判明するケースも少なくありません。

倦怠感は膠原病の代表的な症状の一つです。身体のだるさや疲れやすさが続き、十分に休息をとっても回復しません。日常生活に支障をきたすほどの強い倦怠感を訴える患者さんもいます。この倦怠感は、炎症による全身の代謝異常やサイトカインの影響によって引き起こされると考えられています。

体重減少も膠原病の全身症状として現れることがあります。食欲不振や炎症による代謝亢進により、意図しない体重減少が見られます。数ヶ月で数キログラムから10キログラム程度の体重減少がある場合は、何らかの基礎疾患が隠れている可能性があります。

筋肉痛や関節痛も初期から見られる症状です。朝起きたときに身体のこわばりを感じることが多く、特に関節リウマチでは朝のこわばりが1時間以上続くことが特徴的です。全身の筋肉や関節の痛みが移動することもあり、風邪や他の疾患と区別がつきにくいことがあります。

皮膚・関節・内臓の症状

皮膚症状は膠原病の診断において重要な所見です。全身性エリテマトーデスでは、頬から鼻にかけて蝶が羽を広げたような形の紅斑(malar rash)が特徴的です。日光露光部に皮疹が現れることが多く、紫外線によって悪化します。

関節症状は多くの膠原病に共通して見られます。関節リウマチでは、手指や手首、足趾などの小さな関節が左右対称に腫れて痛みます。朝のこわばりが特徴的で、動かしているうちに徐々に改善します。進行すると関節の変形や機能障害が生じます。

内臓の症状も膠原病では重要です。肺が侵されると間質性肺炎を起こし、息切れや咳が出ます。腎臓が障害されるとループス腎炎や腎機能低下をきたし、浮腫や血圧上昇、尿の異常が見られます。心臓では心膜炎や心筋炎、血管では血管炎が起こることがあります。

消化器症状として、口内炎や嚥下困難、腹痛、下痢などが現れることもあります。シェーグレン症候群では、唾液腺や涙腺が障害され、口や目の乾燥が主な症状となります。神経系が侵されると、頭痛やけいれん、精神症状などが出現することがあります。

まとめ

膠原病は、自己免疫の異常により全身にさまざまな症状が現れる疾患群です。若い女性に多く見られますが、年齢や性別を問わず発症する可能性があります。早期発見と適切な治療により、症状のコントロールが可能となり、通常の生活を送ることができます。原因不明の発熱や関節痛、皮膚症状が続く場合は、専門医を受診することが推奨されます。生活習慣の改善や感染予防、定期的な受診により、長期的に疾患を管理していくことが大切です。

この記事の監修医師