目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 「赤ワインの適量」は1日どのくらい?健康を守る摂取目安と体質別の注意点【管理栄養士解説】

「赤ワインの適量」は1日どのくらい?健康を守る摂取目安と体質別の注意点【管理栄養士解説】

 公開日:2026/02/19
赤ワインの適量とは

赤ワインの健康効果を享受しつつリスクを避けるためには、適量を守ることが不可欠です。1日あたりの推奨摂取量は、性別や体格、体質によって異なります。ここでは、一般的な目安となる適量について解説します。アルコール代謝能力には個人差があるため、自分の体質に合わせた量を見極めることが大切です。休肝日の重要性や、年齢による違いについても触れながら、適切な飲み方を考えていきましょう。

武井 香七

監修管理栄養士
武井 香七(管理栄養士)

プロフィールをもっと見る
帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業 横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務 株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。

保有免許・資格
管理栄養士資格

赤ワインの適量とは

赤ワインの健康効果を享受しつつリスクを避けるためには、適量を守ることが不可欠です。適量は個人の体格や体質、健康状態によって異なるため、一律の基準をすべての方に当てはめることはできませんが、一般的な目安を理解しておくことは有用です。

1日あたりの推奨摂取量

一般的に、健康への影響を考慮した赤ワインの適量は、男性で1日あたりグラス1.5杯程度(約180ml)、女性で1杯弱程度(約90〜120ml)とされています。これは純アルコール量に換算すると、男性で20g程度、女性で10g程度に相当します。この目安は、多くの疫学研究や公衆衛生機関の推奨に基づいていますが、あくまで平均的な成人を想定したものです。
ただし、この目安はあくまで平均的な成人を想定したものであり、個人の体格や体質、アルコール代謝能力によって適量は異なります。アルコールを分解する酵素の活性が低い方や、肝機能に問題がある方、妊娠中や授乳中の方は、飲酒を控えるか、医師に相談することが望ましいでしょう。妊娠中の飲酒は、胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性があるため、完全に控えることが推奨されています。
また、週に数日は飲まない日(休肝日)を設けることも推奨されています。連日飲酒を続けると、肝臓が休む時間がなくなり、ダメージが蓄積しやすくなります。週に2日以上の休肝日を設けることで、肝臓の回復を促し、依存症のリスクも減らすことができます。

体質や年齢による違い

アルコールの代謝には、アルコール脱水素酵素(ADH)やアルデヒド脱水素酵素(ALDH)といった酵素が関わっています。特にALDH2の活性が低い方は、アルコールを分解する能力が低く、少量の飲酒でも顔が赤くなったり、動悸や吐き気を感じたりします。このような体質の方は、無理に飲まず、自分の体調に合わせた量を守ることが大切です。ALDH2の活性は遺伝的に決まるため、体質に合わない飲酒は健康を損なうリスクが高まります。
年齢が高くなると、肝臓の機能や全身の代謝能力が低下するため、若い頃と同じ量を飲んでも体への負担が大きくなります。高齢の方は、適量をさらに控えめに設定することが望ましいでしょう。また、加齢に伴い、体内の水分量が減少するため、血中アルコール濃度が高くなりやすく、転倒や事故のリスクも増します。薬を服用している方は、アルコールと薬の相互作用に注意が必要です。
女性は男性に比べて体内の水分量が少なく、アルコールの影響を受けやすい傾向があります。同じ量を飲んでも血中アルコール濃度が高くなりやすいため、推奨量を守り、無理のない範囲で楽しむことが重要です。女性は乳がんのリスクがアルコール摂取によって高まることが報告されているため、特に注意が必要です。

まとめ

赤ワインに含まれる栄養素や健康効果、飲み過ぎのリスク、適切な飲み合わせ、保存方法について詳しく解説してきました。赤ワインはポリフェノールをはじめとする有益な成分を含んでおり、適量を守って楽しむことで、心血管系の健康や抗酸化作用といったプラスの効果が期待できます。一方で、過度の飲酒は肝臓への負担や依存症、生活習慣病のリスクを高めるため、自分の体質や生活状況に合わせた適量を守ることが何よりも重要です。食事との相性や保存方法にも気を配り、赤ワインを安全に、そして豊かに楽しむための知識を日常生活に活かしていきましょう。

この記事の監修管理栄養士