糖尿病の方が「うどん」を食べる時の注意点!血糖コントロールする食べ方の工夫【管理栄養士解説】

糖尿病と診断された方がうどんを食べる場合、いくつかの注意点があります。食事療法の基本原則を理解し、主治医の指導のもとで適切な食事管理を行うことが重要です。ここでは、糖尿病の食事療法における炭水化物の考え方と、合併症予防のための具体的な食事の工夫について説明します。適切な知識を持つことで、安心してうどんを楽しむことができるでしょう。

監修管理栄養士:
武井 香七(管理栄養士)
保有免許・資格
管理栄養士資格
糖尿病の方がうどんを食べる際の注意点
糖尿病と診断された方がうどんを食べる場合、いくつかの注意点があります。食事療法の基本原則を理解し、主治医の指導のもとで適切な食事管理を行うことが重要です。
糖尿病の食事療法における炭水化物の考え方
糖尿病の食事療法では、炭水化物の総量を管理することが基本となります。炭水化物は血糖値に直接影響を与えるため、1日の摂取量を適切に配分することが重要です。一般的に、1日の総エネルギー量の50〜60%程度を炭水化物から摂取することが目安とされています。
糖尿病の方がうどんを食べる場合、主治医や管理栄養士と相談しながら、自分に適した量を決めることが大切です。多くの場合、1食あたりの炭水化物量は40〜60g程度に設定されます。うどんだけで52g程度の炭水化物を含むため、ほかの食材に含まれる炭水化物も考慮する必要があります。
カーボカウント法という食事管理方法もあります。これは、食品に含まれる炭水化物のグラム数を計算し、インスリンの投与量を調整する方法です。インスリン治療を行っている方は、この方法を用いることで、食事の自由度が高まる可能性があります。ただし、専門的な知識が必要なため、医療機関での指導を受けることが前提となります。
また、糖尿病の方は、食事の時間を規則的にすることも重要です。食事の間隔が長すぎると低血糖のリスクが高まり、短すぎると血糖値が下がりきらないうちに次の食事となり、高血糖が続く可能性があります。1日3食を決まった時間に摂ることが、血糖値の安定につながります。
糖尿病合併症予防のための食事の工夫
糖尿病は、適切な管理を怠ると、網膜症、腎症、神経障害といった合併症を引き起こす可能性があります。これらの合併症を予防するためには、血糖値のコントロールだけでなく、血圧や脂質の管理も必要です。
うどんを食べる際には、塩分の摂取量にも注意が必要です。後述しますが、うどんつゆには多くの塩分が含まれており、つゆを全部飲んでしまうと、1日の塩分摂取目安量の半分近くを摂取してしまうことがあります。塩分の過剰摂取は高血圧の原因となり、腎症の進行を早める可能性があります。
また、脂質の摂取にも配慮が必要です。天ぷらうどんやかき揚げうどんは、揚げ物の衣に含まれる炭水化物と脂質によって、カロリーが大幅に増加します。脂質の過剰摂取は、脂質異常症や動脈硬化のリスクを高めます。糖尿病の方は、脂質を控えめにし、タンパク質源として脂身の少ない肉や魚を選ぶことが推奨されます。
食物繊維を十分に摂取することも、合併症予防に有効です。食物繊維は血糖値の上昇を抑えるだけでなく、コレステロール値を下げる働きもあります。うどんに野菜や海藻、きのこ類を加えることで、食物繊維の摂取量を増やすことができます。
まとめ
うどんは、日本の食文化に根付いた身近な食品です。正しい知識を持ち、適切な量と食べ方を心がけることで、健康を維持しながらうどんを楽しむことができます。
炭水化物や塩分の管理、血糖値への配慮を意識し、野菜やタンパク質源と組み合わせることで、栄養バランスの整った食事となります。定期的な健康チェックを行い、自分の身体の状態を把握しながら、食生活を調整していくことが、長期的な健康維持につながります。
気になる症状がある場合や、食事管理に不安がある場合には、医療機関や専門家に相談することをおすすめします。本記事で提供した情報は一般的な知識であり、個々の健康状態や治療方針によって適切な対応は異なります。専門家の助言を受けながら、自分に合った食生活を見つけていくことが大切です。
参考文献




