うどんのGI値と血糖値の関係とは?賢い食べ合わせと調理の工夫を管理栄養士が解説!

うどんを食べると血糖値が上昇しますが、そのメカニズムを理解することで、血糖値のコントロールがしやすくなります。GI値という指標を用いて、うどんが血糖値に与える影響を科学的に見ていきます。また、食べ方の工夫によって血糖値の急上昇を抑える方法についても紹介します。食品の特性と食後の血糖値変動について、正しい知識を持つことが大切です。

監修管理栄養士:
武井 香七(管理栄養士)
保有免許・資格
管理栄養士資格
うどんが血糖値に与える影響のメカニズム
うどんを食べると血糖値が上昇しますが、そのメカニズムを理解することで、血糖値のコントロールがしやすくなります。食品の特性と食後の血糖値変動について、科学的な視点から見ていきましょう。
GI値から見たうどんの特性
GI値(グリセミック・インデックス)は、食品を摂取した後の血糖値の上昇度を示す指標です。ブドウ糖を100としたとき、うどんのGI値は80〜85程度とされており、これは高GI食品に分類されます。ちなみに、白米のGI値は84程度、食パンは91程度です。
高GI食品は消化吸収が速く、食後短時間で血糖値が急上昇します。血糖値が急激に上がると、膵臓から大量のインスリンが分泌され、血糖値を下げようとします。しかし、過剰に分泌されたインスリンの作用により、血糖値は短時間で急降下し、低血糖状態に近づくことがあります。
この血糖値の急上昇と急降下は、身体に負担をかけます。頻繁に繰り返されると、膵臓の機能が徐々に低下し、インスリンの分泌能力が衰えていきます。また、血糖値が急降下すると、強い空腹感や疲労感を感じやすくなり、食べ過ぎにつながる可能性もあります。
一方、そばのGI値は54程度と中GI食品に分類されます。そばに含まれる食物繊維やルチンといった成分が、糖質の吸収を穏やかにするためです。血糖値の急上昇を避けたい場合には、うどんよりもそばを選ぶことが有効な選択肢となるでしょう。
食後血糖値の上昇を抑える食べ方
うどんを食べる際に、血糖値の急上昇を抑える工夫をすることは可能です。まず、食べる順番を意識することが重要です。はじめに野菜や海藻、きのこ類などの食物繊維を多く含む食材を食べ、次にタンパク質源となる肉や魚、卵、大豆製品を食べ、最後に炭水化物であるうどんを食べる順序が推奨されます。
食物繊維は胃腸内でゲル状になり、糖質の吸収を遅らせる働きがあります。また、タンパク質や脂質は消化に時間がかかるため、これらを先に摂取することで、うどんの消化吸収が緩やかになります。この食べ方は「ベジタブルファースト」と呼ばれ、糖尿病の食事療法でも推奨されています。
また、よく噛んでゆっくり食べることも大切です。早食いは血糖値の急上昇を招きやすく、満腹感を感じる前に食べ過ぎてしまう原因にもなります。1口あたり20〜30回程度噛むことを意識すると、食事にかかる時間が長くなり、血糖値の上昇も穏やかになるでしょう。
調理方法も工夫ができます。冷やしうどんのように、うどんを冷やして食べるとデンプンは「レジスタントスターチ」という消化されにくい形に変化します。レジスタントスターチは食物繊維と似た働きをするため、血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
まとめ
うどんは、日本の食文化に根付いた身近な食品です。正しい知識を持ち、適切な量と食べ方を心がけることで、健康を維持しながらうどんを楽しむことができます。
炭水化物や塩分の管理、血糖値への配慮を意識し、野菜やタンパク質源と組み合わせることで、栄養バランスの整った食事となります。定期的な健康チェックを行い、自分の身体の状態を把握しながら、食生活を調整していくことが、長期的な健康維持につながります。
気になる症状がある場合や、食事管理に不安がある場合には、医療機関や専門家に相談することをおすすめします。本記事で提供した情報は一般的な知識であり、個々の健康状態や治療方針によって適切な対応は異なります。専門家の助言を受けながら、自分に合った食生活を見つけていくことが大切です。
参考文献




