ストレスで腸内環境が悪化する? 意外と知らない「生活習慣」と腸の深い関係

腸内環境を整えるためには、食事やサプリメントだけでなく、生活習慣全般の見直しが不可欠です。睡眠の質、適度な運動、ストレスマネジメントなど、日常生活のさまざまな要素が腸内環境に影響を与えます。生活習慣を改善することで腸内細菌のバランスを整え、全身の健康を維持する方法について解説します。

監修管理栄養士:
中西 真悠(管理栄養士)
2020年3月 女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科 卒業
2020年4月 株式会社野口医学研究所 入社
同年よりフリーの管理栄養士として活動開始、現在に至る
・法人向け健康経営支援サービスの立ち上げと推進(新規および既存顧客への営業活動を主導)
・食と健康に関する指導プログラムの実施(延べ2000人以上を対象にセミナーや測定会を通じて個別指導を実施)
・SNSでの情報発信によるブランディング
∟ Instagramにて食と健康に関する情報を発信し、フォロワー5万人超を達成
∟ 企業のSNS商品撮影代行やレシピ開発を400件以上実施
・サプリメントや雑貨のお客様相談室にてコールセンター業務を担当
・保険調査業務の実務を担当
生活習慣の改善で腸内環境を整える
腸内環境を整えるためには、食事やサプリメントだけでなく、生活習慣全般の見直しが不可欠です。睡眠、運動、ストレスマネジメントなど、日常生活のさまざまな要素が腸内環境に影響を与えます。
睡眠と腸内環境の関係
質の高い睡眠は、腸内環境を整えるうえで重要な役割を果たします。睡眠不足や不規則な睡眠パターンは、腸内細菌のバランスを乱し、悪玉菌を増やす要因になることが研究で示されています。睡眠中は副交感神経が優位になり、腸の蠕動運動が活発になるため、、十分な睡眠時間を確保することが腸内環境の維持に欠かせません。
成人の場合、1日7時間から8時間程度の睡眠を目安に、自分に合った休息を確保しましょう。就寝時刻を一定にし、寝る前のスマートフォンやパソコンの使用を控えることで、睡眠の質が向上します。また、寝室の環境を整え、静かで暗く、適温の状態を保つことも大切です。良質な睡眠を習慣化することで、腸内環境だけでなく全身の健康状態が改善されることが期待できます。
ただし、睡眠時間や睡眠の質には個人差があります。必要な睡眠時間は年齢や生活環境によって異なるため、自分に合った睡眠パターンを見つけることが大切です。また、睡眠障害がある場合は、医療機関での相談をおすすめします。
ストレスが腸に与える影響
ストレスを感じると、交感神経が優位になり、腸の蠕動運動が抑制されます。その結果、便秘や腹部の不快感が生じやすくなります。また、ストレスホルモンの影響により、腸内細菌の多様性が低下したり、バランスが崩れたりする可能性が指摘されています。
長期的なストレスは腸壁のバリア機能を弱める可能性があり、これによって全身の炎症や免疫機能の低下が起こり、さまざまな健康問題につながることがあります。ストレスが腸に与える影響を理解し、日常的にストレスをコントロールする工夫が必要です。
ただし、ストレスの影響には個人差があり、同じストレス要因でも身体への影響は人によって異なります。自分のストレス反応のパターンを理解し、適切に対処することが大切です。
適度な運動の効果
適度な運動は腸の蠕動運動を促進し、便通を改善する効果があります。また、運動によって血流が良くなることで、腸への血流が促進されることで、自律神経が整い、腸の働きがスムーズになります。激しい運動は必要なく、ウォーキングや軽いジョギング、ヨガなどの有酸素運動が効果的です。
健康日本21等の指標を参考に、まずは「今より毎日プラス10分」身体を動かすことから始め、週合計150分程度の活動を目指すとよいでしょう。運動習慣がない方は、まず短時間の散歩から始め、徐々に時間を延ばしていくとよいでしょう。また、腹部のマッサージやストレッチも腸の働きを活性化させるのに有効です。デスクワークが中心の方は、定期的に立ち上がって身体を動かすことを心がけることで、腸内環境の改善につながります。
ただし、過度な運動は逆にストレスとなり、腸内環境に悪影響を及ぼすこともあります。自分の体力や体調に合わせて、無理のない範囲で運動を続けることが大切です。また、基礎疾患がある方は、運動を始める前に医師に相談することをおすすめします。
まとめ
腸内環境は全身の免疫細胞の約7割が集まる最大の免疫器官であり、私たちの健康を支える重要な基盤です。食べ物やサプリメント、生活習慣の改善を通じて腸内細菌のバランスを整えることで、便通の正常化だけでなく、免疫機能の適切な維持やメンタルヘルスの安定にもつながることが期待されています。本記事でご紹介した方法を参考に、まずは発酵食品を一品増やすことや一回の深呼吸など、できることから少しずつ実践し、、長期的な視点で腸内環境のケアに取り組んでみてください。ただし、効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるとは限りません。症状が改善しない場合や不安がある場合は、医療機関での相談をおすすめします。健やかな腸内環境が、あなたの健康な毎日を支える土台となることを願っています。