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血圧も改善? 肉中心の生活から「サーモン習慣」へ切り替えるメリット

 公開日:2026/01/20

サーモンに含まれる栄養素は、さまざまな健康効果をもたらす可能性があります。特にオメガ3脂肪酸やビタミンD、抗酸化成分などが複合的に作用し、心血管系や脳機能、骨の健康などに良い影響を与えるとされています。心筋梗塞や脳卒中のリスク低減、認知機能の維持、骨密度の保持など、複数の疫学研究で魚介類を定期的に摂取する集団における健康指標の改善が観察されています。ただし、これらの効果は魚介類全般の摂取によるものであり、バランスの取れた食生活の一環として取り入れることが推奨されます。

中西 真悠

監修管理栄養士
中西 真悠(管理栄養士)

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■経歴
2020年3月 女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科 卒業
2020年4月 株式会社野口医学研究所 入社
同年よりフリーの管理栄養士として活動開始、現在に至る

・法人向け健康経営支援サービスの立ち上げと推進(新規および既存顧客への営業活動を主導)
・食と健康に関する指導プログラムの実施(延べ2000人以上を対象にセミナーや測定会を通じて個別指導を実施)
・SNSでの情報発信によるブランディング
 ∟ Instagramにて食と健康に関する情報を発信し、フォロワー5万人超を達成
 ∟ 企業のSNS商品撮影代行やレシピ開発を400件以上実施
・サプリメントや雑貨のお客様相談室にてコールセンター業務を担当
・保険調査業務の実務を担当

サーモンがもたらす健康効果

サーモンに含まれる栄養素は、さまざまな健康効果をもたらす可能性があります。特にオメガ3脂肪酸やビタミンD、抗酸化成分などが複合的に作用し、心血管系や脳機能、骨の健康などに良い影響を与えるとされています。

心血管系への影響

心血管系への影響という観点では、サーモンは「予防的に取り入れる食材」としての価値が高いとされています。オメガ3脂肪酸は、すでに数値が悪化している状態を急激に改善するというよりも、長期的に摂取することでリスクを下げる方向に働く栄養素です。オメガ3脂肪酸は血液中の中性脂肪を低下させる作用があるとされ、動脈硬化の進行を抑える可能性が示唆されています。血液の粘度が下がることで血流が改善され、心臓への負担が軽減されると考えられています。また、血圧を適正範囲に保つ働きも報告されており、高血圧のリスク低減に寄与する可能性があります。特に、生活習慣病のリスクが高まりやすい40代以降では、血中脂質や血圧の管理が重要になります。サーモンを定期的に食事に取り入れることで、肉類中心になりがちな脂質構成を見直し、脂肪酸バランスを整える一助となります。これは、単一の栄養素に依存するのではなく、食習慣全体を整える視点としても有効です。

複数の疫学研究では、魚介類を定期的に摂取する集団で心筋梗塞や脳卒中の発症率が低い傾向が観察されています。ただし、これらの効果は魚介類全般の摂取によるものであり、サーモン単独での効果を断定するものではありません。バランスの取れた食生活の一環として、サーモンを取り入れることが推奨されます。なお、個人差や基礎疾患の有無、年齢、生活習慣などの条件により、効果の現れ方は異なる点にご留意ください。

脳機能と認知機能への影響

DHAは脳の神経細胞膜に多く存在し、神経伝達物質の働きをスムーズにする役割があるとされています。そのため、記憶力や学習能力、注意力などの認知機能に影響を与える可能性が研究されています。特に高齢期においては、認知機能の低下を穏やかにする効果が期待されており、いくつかの研究で魚介類の摂取頻度と認知症リスクの関連が報告されています。

また、妊娠期や授乳期にDHAを十分に摂取することで、胎児や乳児の脳の発達に良い影響を与える可能性があるといわれています。ただし、妊娠中は水銀などの有害物質の摂取にも注意が必要なため、適切な種類と量の魚介類を選ぶことが大切です。サーモンは食物連鎖の下位に位置するため、マグロなどの大型魚と比較して水銀の蓄積が極めて少なく、妊娠中の方も安心して食べやすい魚種です。それでも、妊娠中や授乳中の方は、厚生労働省が示す魚介類の摂取基準を参考にすることが推奨されます。

まとめ

サーモンは良質なタンパク質やオメガ3脂肪酸、アスタキサンチン、ビタミン、ミネラルを豊富に含む栄養価の高い食材です。心血管系や脳機能、骨の健康、美容面での効果が期待される一方で、食べ過ぎによる脂質やカロリーの過剰摂取には注意が必要です。適切な摂取量と頻度を守り、他の食材とバランス良く組み合わせることで、健康維持に役立ちます。また、適切な保存方法を実践し、鮮度を保ちながら美味しく摂取することが大切です。日常の食事にサーモンを上手に取り入れ、豊かな食生活を楽しみましょう。なお、本記事で紹介した健康効果には個人差があり、年齢や基礎疾患、生活環境などの条件によって現れ方は異なります。気になる症状がある場合や、特定の疾患をお持ちの方は、専門家にご相談されることをおすすめします。

この記事の監修管理栄養士