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血液ドロドロを防ぐ! 「サーモン」のオメガ3脂肪酸が持つ「血栓抑制」のすごい力

 公開日:2026/01/19

オメガ3脂肪酸は、サーモンに含まれる栄養素の中でも特に注目される成分です。EPAとDHAという2種類があり、それぞれが体内で異なる役割を果たしています。EPAは血管や血液に作用し、血小板の過剰な凝集を抑えることで血液の流れをスムーズにする働きがあるとされています。一方、DHAは脳や網膜などの神経系組織に多く存在し、神経細胞の膜を構成する重要な成分です。これらの脂肪酸は体内で合成できないため、食事から摂取しなければならない必須脂肪酸に分類されます。サーモンを定期的に取り入れることで、バランスの取れた脂肪酸摂取が期待できます。

中西 真悠

監修管理栄養士
中西 真悠(管理栄養士)

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■経歴
2020年3月 女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科 卒業
2020年4月 株式会社野口医学研究所 入社
同年よりフリーの管理栄養士として活動開始、現在に至る

・法人向け健康経営支援サービスの立ち上げと推進(新規および既存顧客への営業活動を主導)
・食と健康に関する指導プログラムの実施(延べ2000人以上を対象にセミナーや測定会を通じて個別指導を実施)
・SNSでの情報発信によるブランディング
 ∟ Instagramにて食と健康に関する情報を発信し、フォロワー5万人超を達成
 ∟ 企業のSNS商品撮影代行やレシピ開発を400件以上実施
・サプリメントや雑貨のお客様相談室にてコールセンター業務を担当
・保険調査業務の実務を担当

オメガ3脂肪酸の働きと重要性

オメガ3脂肪酸は、サーモンに含まれる栄養素の中でも特に注目される成分です。EPAやDHAといった種類があり、それぞれが体内で異なる役割を果たしています。

EPAとDHAの役割

EPAとDHAは同じオメガ3脂肪酸に分類されますが、体内での働きには明確な違いがあります。EPAは主に血管や血液に作用し、血小板の過剰な凝集を抑えることで血液の流れをスムーズにする働きがあるとされ、血栓の形成を抑制する作用が報告されています。また、炎症を調整する物質の生成に関わり、慢性的な炎症反応を穏やかにする可能性が示唆されています。一方、DHAは脳や網膜などの神経系組織に多く存在し、神経細胞の膜を構成する重要な成分です。脳の発達や機能維持に関わるとされ、記憶や学習能力との関連も研究されています。

これらの脂肪酸は魚介類、特に青魚や脂の多い魚に豊富に含まれており、この2つを同時に摂取できる点が、サーモンの大きな強みです。現代の食生活では肉類や加工食品の摂取が増え、オメガ3脂肪酸の摂取量が不足しがちといわれています。そのため、サプリメントなどで個別に摂取する方法もありますが、サーモンのような食材を定期的に取り入れることで、バランスの取れた脂肪酸摂取が期待できます。たとえば、サーモンに含まれるビタミンEやアスタキサンチンは、酸化しやすいEPA・DHAを保護し、体内で効率よく機能するのを助けます。

必須脂肪酸としての位置づけ

オメガ3脂肪酸は体内で合成できないため、食事から摂取しなければならない必須脂肪酸に分類されます。必須脂肪酸が不足すると、皮膚のトラブルや成長の遅れ、免疫機能の低下などが生じる可能性があるとされています。特に成長期の子どもや妊娠中の方、高齢の方など、ライフステージによって必要量が変動することもあります。

サーモンを週に数回程度摂取することで、オメガ3脂肪酸の推奨摂取量に近づけることができると考えられています。ただし、調理方法や保存状態によっては脂肪酸の量が減少することもあるため、新鮮な状態で適切に調理することが望ましいでしょう。刺身や蒸し焼きなど、脂質が流出しにくい調理法を選ぶことで、効率的に栄養素を摂取できます。

まとめ

サーモンは良質なタンパク質やオメガ3脂肪酸、アスタキサンチン、ビタミン、ミネラルを豊富に含む栄養価の高い食材です。心血管系や脳機能、骨の健康、美容面での効果が期待される一方で、食べ過ぎによる脂質やカロリーの過剰摂取には注意が必要です。適切な摂取量と頻度を守り、他の食材とバランス良く組み合わせることで、健康維持に役立ちます。また、適切な保存方法を実践し、鮮度を保ちながら美味しく摂取することが大切です。日常の食事にサーモンを上手に取り入れ、豊かな食生活を楽しみましょう。なお、本記事で紹介した健康効果には個人差があり、年齢や基礎疾患、生活環境などの条件によって現れ方は異なります。気になる症状がある場合や、特定の疾患をお持ちの方は、専門家にご相談されることをおすすめします。

この記事の監修管理栄養士