なぜチーズと“あの加工食品”の組み合わせは危険?血圧上昇や胃がんリスクを招く落とし穴

一方で、チーズと組み合わせることで健康への悪影響が懸念される食材もあります。高塩分食品や高脂質食品との組み合わせは、総摂取量の過剰につながりやすく、注意が必要です。ここでは、チーズを食べる際に避けたい食べ合わせや、健康リスクを最小限に抑えるための工夫について、具体的な例とともに解説します。

監修管理栄養士:
中西 真悠(管理栄養士)
2020年3月 女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科 卒業
2020年4月 株式会社野口医学研究所 入社
同年よりフリーの管理栄養士として活動開始、現在に至る
・法人向け健康経営支援サービスの立ち上げと推進(新規および既存顧客への営業活動を主導)
・食と健康に関する指導プログラムの実施(延べ2000人以上を対象にセミナーや測定会を通じて個別指導を実施)
・SNSでの情報発信によるブランディング
∟ Instagramにて食と健康に関する情報を発信し、フォロワー5万人超を達成
∟ 企業のSNS商品撮影代行やレシピ開発を400件以上実施
・サプリメントや雑貨のお客様相談室にてコールセンター業務を担当
・保険調査業務の実務を担当
チーズの摂取を控えるべき食べ合わせ
一方で、チーズと組み合わせることで健康への悪影響が懸念される食材もあります。ここでは、注意が必要な食べ合わせについて説明します。
高塩分食品との重複摂取
チーズ自体に塩分が含まれているため、他の高塩分食品と組み合わせると総塩分摂取量が過剰になる可能性があります。例えば、ハムやベーコン、ソーセージなどの加工肉、漬物、塩辛、塩分の多い調味料などとの組み合わせには注意が必要です。これらの食品を同時に摂取すると、1食での塩分量が数gに達することもあり、1日の目標値に対して大きな割合を占めてしまいます。
高塩分の食事が続くと、血圧の上昇リスクが高まるだけでなく、胃がんのリスク増加や腎臓への負担やカルシウムの排出を促してしまう懸念もあります。チーズを料理に使用する際は、調味料の量を控えめにしたり、塩分の少ないチーズを選んだりすることが推奨されます。また、外食やテイクアウトの食事でチーズが使われている場合は、他の料理での塩分量にも配慮することが大切です。
高脂質食品との組み合わせによるリスク
チーズは脂質が多い食品であるため、他の高脂質食品と組み合わせると、総脂質摂取量が過剰になりやすくなります。例えば、バターやマヨネーズ、揚げ物、脂身の多い肉などと一緒に食べると、1食で50g以上の脂質を摂取してしまうこともあります。これは成人の1日の脂質摂取目安量の大部分を占めることになり、他の食事での脂質摂取と合わせると過剰になる可能性が高まります。
高脂質の食事は消化に時間がかかり、胃腸への負担が大きくなります。また、血中の中性脂肪やコレステロール値の上昇を招き、長期的には動脈硬化や脂肪肝のリスクを高めることが懸念されます。チーズを食事に取り入れる際は、脂質の少ない調理法(蒸す、煮る、焼くなど)を選び、他の食材との脂質バランスを考慮することが重要です。
また、糖質と脂質を同時に多く摂取すると、血糖値の急上昇とそれに伴うインスリンの大量分泌が起こり、体脂肪として蓄積されやすくなります。チーズケーキやピザなど、チーズと糖質を組み合わせた料理は美味しいですが、頻繁に食べると肥満のリスクが高まります一方で、少量のチーズはパンなどの糖質の吸収を穏やかにする側面もあります。これらの料理を楽しむ際は、量を控えめにし、食べる頻度にも注意することが望ましいでしょう。
まとめ
チーズは豊富な栄養素を含み、骨や歯の健康維持、腸内環境の改善、免疫機能のサポートなど、さまざまな健康効果が期待できる食品です。一方で、脂質や塩分が多く含まれるため、食べ過ぎると肥満や高血圧などのリスクが高まる可能性があります。適量を守り、食物繊維やビタミンCを含む食材と組み合わせることで、栄養バランスの取れた食生活を実現できます。また、適切な保存方法を実践することで、チーズの美味しさを長く楽しむことができるでしょう。日々の食事にチーズを上手に取り入れ、健康的な生活をサポートしていきましょう。
参考文献