なぜトマトとチーズは相性がいい?リコピンの吸収率を上げるための「食べ方のルール」

チーズは単体でも美味しい食品ですが、他の食材と組み合わせることで栄養バランスが向上し、健康効果がさらに高まる可能性があります。食物繊維を含む野菜や果物、ビタミンCが豊富な食材など、チーズと一緒に摂取することで相乗効果が期待できる食べ合わせについて、具体例を交えながら紹介します。

監修管理栄養士:
中西 真悠(管理栄養士)
2020年3月 女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科 卒業
2020年4月 株式会社野口医学研究所 入社
同年よりフリーの管理栄養士として活動開始、現在に至る
・法人向け健康経営支援サービスの立ち上げと推進(新規および既存顧客への営業活動を主導)
・食と健康に関する指導プログラムの実施(延べ2000人以上を対象にセミナーや測定会を通じて個別指導を実施)
・SNSでの情報発信によるブランディング
∟ Instagramにて食と健康に関する情報を発信し、フォロワー5万人超を達成
∟ 企業のSNS商品撮影代行やレシピ開発を400件以上実施
・サプリメントや雑貨のお客様相談室にてコールセンター業務を担当
・保険調査業務の実務を担当
チーズと相性の良い食べ合わせ
チーズは単体でも美味しい食品ですが、他の食材と組み合わせることで栄養バランスが向上し、健康効果がさらに高まる可能性があります。ここでは、チーズと相性の良い食べ合わせについて紹介します。
食物繊維を含む食材との組み合わせ
チーズには食物繊維がほとんど含まれていないため、食物繊維が豊富な食材と組み合わせることで栄養バランスが整います。食物繊維は腸内環境を整える働きがあり、便通の改善や血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できます。また、食物繊維は腸内細菌のエサとなり、善玉菌の増殖を促すため、チーズに含まれる乳酸菌(プロバイオティクス)と食物繊維(プレバイオティクス)を同時に摂るシンバイオティクスにより、整腸作用がより高まります。
野菜との組み合わせは特におすすめです。例えば、トマトとモッツァレラチーズを合わせたカプレーゼは、トマトに含まれるリコピンという抗酸化物質とチーズの脂質が相乗的に働き、吸収が促進されます。また、ブロッコリーやほうれん草などの緑黄色野菜とチーズを組み合わせると、野菜に含まれるβカロテンなどの脂溶性ビタミンの吸収が高まります。
全粒穀物との組み合わせも効果的です。全粒粉のパンやクラッカーにチーズを乗せることで、穀物の食物繊維とチーズのタンパク質、カルシウムをバランスよく摂取できます。果物では、リンゴやブドウなどとチーズを合わせると、果物の食物繊維や抗酸化物質と組み合わさり、栄養的にも味覚的にも優れた組み合わせとなります。
ビタミンCを含む食材との相乗効果
チーズにはビタミンCがほとんど含まれていないため、ビタミンCが豊富な食材と組み合わせることで栄養の補完ができます。ビタミンCは抗酸化作用を持ち、免疫機能をサポートするほか、植物性食品に含まれる非ヘム鉄の吸収を促進する働きがあります。チーズと野菜を一緒に摂ることで、食事全体の鉄分吸収率が高まります。また、ビタミンCはコラーゲンの合成に必要であり、皮膚や血管、骨の健康維持にも重要です。
ビタミンCを多く含む食材としては、パプリカ、ブロッコリー、キウイフルーツ、イチゴ、オレンジなどが挙げられます。サラダにチーズをトッピングしてパプリカやブロッコリーと一緒に食べたり、デザートとしてチーズケーキにイチゴを添えたりすることで、ビタミンCを効率的に摂取できます。
また、ナッツ類との組み合わせもおすすめです。アーモンドやクルミなどのナッツには、ビタミンE、食物繊維、不飽和脂肪酸が含まれており、チーズの飽和脂肪酸とバランスを取ることができます。ナッツに含まれるビタミンEは抗酸化作用があり、チーズの脂質の酸化を防ぐ働きも期待できます。
まとめ
チーズは豊富な栄養素を含み、骨や歯の健康維持、腸内環境の改善、免疫機能のサポートなど、さまざまな健康効果が期待できる食品です。一方で、脂質や塩分が多く含まれるため、食べ過ぎると肥満や高血圧などのリスクが高まる可能性があります。適量を守り、食物繊維やビタミンCを含む食材と組み合わせることで、栄養バランスの取れた食生活を実現できます。また、適切な保存方法を実践することで、チーズの美味しさを長く楽しむことができるでしょう。日々の食事にチーズを上手に取り入れ、健康的な生活をサポートしていきましょう。
参考文献