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「チーズを食べるとお腹が張る」のはなぜ?乳糖不耐症でも楽しめる種類と選び方を解説

 公開日:2026/01/26
「チーズを食べるとお腹が張る」のはなぜ?乳糖不耐症でも楽しめる種類と選び方を解説

脂質や塩分以外にも、チーズの食べ過ぎによって生じる可能性のある健康への影響があります。消化器系への負担や乳糖不耐症、アレルギー反応など、体質や体調によっては注意が必要な場合もあります。チーズを安全に楽しむために知っておきたい、消化不良やアレルギーといった健康への影響について説明します。

中西 真悠

監修管理栄養士
中西 真悠(管理栄養士)

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■経歴
2020年3月 女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科 卒業
2020年4月 株式会社野口医学研究所 入社
同年よりフリーの管理栄養士として活動開始、現在に至る

・法人向け健康経営支援サービスの立ち上げと推進(新規および既存顧客への営業活動を主導)
・食と健康に関する指導プログラムの実施(延べ2000人以上を対象にセミナーや測定会を通じて個別指導を実施)
・SNSでの情報発信によるブランディング
 ∟ Instagramにて食と健康に関する情報を発信し、フォロワー5万人超を達成
 ∟ 企業のSNS商品撮影代行やレシピ開発を400件以上実施
・サプリメントや雑貨のお客様相談室にてコールセンター業務を担当
・保険調査業務の実務を担当

チーズの過剰摂取がもたらすその他の影響

脂質や塩分以外にも、チーズの食べ過ぎによって生じる可能性のある健康への影響があります。ここでは、消化器系への影響や乳糖不耐症との関連について説明します。

消化不良と胃腸への負担

チーズに含まれる脂質は消化に時間がかかるため、大量に摂取すると胃腸に負担をかけることがあります。特に胃腸の働きが弱っているときや、もともと消化機能に問題がある方は、チーズの摂取量に注意が必要です。また、夜遅い時間に大量のチーズを食べると、就寝時に消化活動が活発になり、睡眠の質を低下させる可能性もあります。一方で、チーズに含まれるアミノ酸(トリプトファン)は睡眠ホルモンの材料となるため、夕食時の適量摂取は睡眠に良い影響を与える側面もあります。消化に負担をかけないためには、少量ずつゆっくりと食べることや、消化を助ける食物繊維を含む野菜などと一緒に摂取することが推奨されます。
さらに、チーズには乳糖(ラクトース)がわずかに残っている場合があります。乳糖を分解する酵素であるラクターゼの活性が低い方(乳糖不耐症)は、乳糖を含む食品を摂取すると腹痛や下痢などの症状を引き起こすことがあります。ただし、チーズは製造過程で乳糖の大部分は、製造過程で排出されるホエイ(乳清)に移行し、さらに熟成中に分解されるため、熟成期間の長いチーズ(チェダーやパルメザン等)にはほとんど含まれません。ヨーグルトや牛乳と比較すると乳糖含有量は少なく、多くの乳糖不耐症の方でも比較的摂取しやすい食品です。

アレルギー反応と不耐症の注意点

チーズは牛乳を原料としているため、牛乳アレルギーを持つ方はチーズの摂取を避ける必要があります。牛乳アレルギーは、牛乳に含まれるタンパク質のカゼイン(ホエイタンパク質は製造過程で多くが除去されます)に対して免疫系が過剰に反応することで起こります。症状としては、皮膚の発疹やかゆみ、消化器症状、呼吸困難などがあり、重篤な場合にはアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。
牛乳アレルギーは子どもに多く見られますが、成長とともに改善することも少なくありません。一方で、成人になってから発症する場合もあるため、チーズを食べた後に体調不良を感じた場合は、医療機関を受診することが推奨されます。チーズを適量楽しむためには、自分の体調や体質を理解し、無理のない範囲で摂取することが重要です。何か異常を感じた場合は、摂取を中止し、専門家に相談することをおすすめします。

まとめ

チーズは豊富な栄養素を含み、骨や歯の健康維持、腸内環境の改善、免疫機能のサポートなど、さまざまな健康効果が期待できる食品です。一方で、脂質や塩分が多く含まれるため、食べ過ぎると肥満や高血圧などのリスクが高まる可能性があります。適量を守り、食物繊維やビタミンCを含む食材と組み合わせることで、栄養バランスの取れた食生活を実現できます。また、適切な保存方法を実践することで、チーズの美味しさを長く楽しむことができるでしょう。日々の食事にチーズを上手に取り入れ、健康的な生活をサポートしていきましょう。

この記事の監修管理栄養士

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