刺身の「つま」には理由があった? まぐろと一緒に摂りたい食材と栄養面でのメリットを解説

まぐろは単独でも栄養価が高い食材ですが、ほかの食品と組み合わせることで栄養素の吸収を高めたり、健康効果を相乗的に引き出したりすることが期待できます。ビタミンCを含む野菜や良質な脂質を持つ食材との組み合わせは、バランスのよい献立作りに活用できます。ここでは、まぐろと相性のよい食材について具体例を挙げて紹介します。

監修管理栄養士:
中西 真悠(管理栄養士)
2020年3月 女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科 卒業
2020年4月 株式会社野口医学研究所 入社
同年よりフリーの管理栄養士として活動開始、現在に至る
・法人向け健康経営支援サービスの立ち上げと推進(新規および既存顧客への営業活動を主導)
・食と健康に関する指導プログラムの実施(延べ2000人以上を対象にセミナーや測定会を通じて個別指導を実施)
・SNSでの情報発信によるブランディング
∟ Instagramにて食と健康に関する情報を発信し、フォロワー5万人超を達成
∟ 企業のSNS商品撮影代行やレシピ開発を400件以上実施
・サプリメントや雑貨のお客様相談室にてコールセンター業務を担当
・保険調査業務の実務を担当
相性のよい食材との組み合わせ
まぐろは単独でも栄養価が高い食材ですが、他の食品と組み合わせることで栄養素の吸収を高めたり、健康効果を相乗的に引き出したりすることが期待できます。バランスのよい献立作りに活用できます。
ビタミンCを含む野菜との組み合わせ
鉄分の吸収は、鉄の種類や一緒に摂る食材によって左右されます。ビタミンCは、主に植物性食品に多い「非ヘム鉄」の吸収を助ける働きがあることで知られています。まぐろに含まれる鉄分は吸収されやすいヘム鉄が中心ですが、食事全体の中には非ヘム鉄も含まれるため、ビタミンCを含む野菜を組み合わせることで、食事全体としての鉄の利用効率を高める効果が期待できます。
大根やキャベツ、ブロッコリーなど、ビタミンCを多く含む野菜を添えることや、レモンや柚子などの柑橘類を少量絞ってかけると、風味が引き立つだけでなく栄養面でもバランスのよい組み合わせになります。刺身の付け合わせとして大根のつまが添えられるのは、見た目や食感に加え、こうした栄養的な相性の良さも理由の一つといえるでしょう。
さらに、ビタミンCの抗酸化作用は、まぐろに含まれる繊細な脂質(DHA・EPA)の酸化を抑える上でも有用です。
ビタミンCは加熱によって失われやすいため、生野菜や果物として取り入れるのが効果的です。刺身にサラダを添えたり、カルパッチョのように生の野菜や柑橘類を組み合わせたりすることで、彩りもよく食べやすい一品になります。なお、通常の食事から摂る分には問題ありませんが、サプリメントを併用する場合は、過剰摂取による胃腸の不調を避けるため注意が必要です。
アボカドやオリーブオイルとの相乗効果
まぐろに含まれるビタミンDやビタミンEは脂溶性のため、アボカドやオイルなどの脂質と一緒に摂ることで、体内への吸収率が高まります。アボカドに含まれる良質な脂質や、オリーブオイルのオレイン酸は、これらのビタミンの吸収を助けるだけでなく、抗酸化作用も持ち合わせています。
まぐろとアボカドを組み合わせた丼やサラダは、栄養バランスに優れた献立として注目を集めています。また、オリーブオイルとレモン汁でシンプルにマリネすることで、素材の味を活かしつつ栄養価を高めることができます。これらの組み合わせは、まぐろの脂質と相まって満足感のある食事となり、適度な脂質摂取にもつながります。ただし、アボカドやオリーブオイルもカロリーが高いため、全体の摂取エネルギーを考慮することが大切です。
まとめ
まぐろは良質なたんぱく質や必須脂肪酸(DHA・EPA)が豊富で、日常の食事に取り入れやすい優れた食材ですが、メチル水銀の蓄積やアレルギーのリスクなど注意すべき点も存在します。適切な摂取量を守り、鮮度管理を徹底することで、まぐろの持つ健康効果を適切に享受できます。ビタミンCや脂質を組み合わせたバランスのよい食べ合わせや保存方法を実践し、日々の食生活に上手に取り入れることで、心身の健康維持に役立てることができるでしょう。気になる症状がある場合や、妊娠中などの特別な状況にある場合は、専門の医療機関や管理栄養士に相談することをおすすめします。正しい知識を身につけることで、まぐろは一生の健康を支える心強い味方になってくれるはずです。