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「前立腺がん」手術のお金まとめ。最新術式の費用から保険の仕組みを解説

 公開日:2025/12/28
前立腺がん手術の費用の目安

前立腺がんの手術を受ける際には、医療費の負担が気になる方も多いでしょう。日本では公的医療保険が適用されるため、実際の自己負担額は抑えられます。手術の種類によって費用は異なりますが、高額療養費制度を活用することで、経済的な負担をさらに軽減することが可能です。

新村 浩明

監修医師
新村 浩明(ときわ会 常磐病院)

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ときわ会常磐病院院長
いわき市医師会副会長
いわき市病院協議会副理事

【経歴】
平成5年 富山大学医学部卒
平成5年 東京女子医科大学泌尿器科入局
平成17年9月 ときわ会 いわき泌尿器科病院
平成23年6月 ときわ会 常磐病院(福島県いわき市)
平成27年9月 ときわ会 常磐病院 院長就任

【資格】
日本泌尿器科学会 専門医・指導医
日本透析医学会 専門医・指導医
日本臨床腎移植学会 認定医
日本核医学会 PET核医学認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会 技術認定医

前立腺がん手術の費用の目安

前立腺がんの手術を受ける際には、費用面での不安を感じる方も多いでしょう。日本では公的医療保険が適用されるため、実際の自己負担額は抑えられ、さらに高額療養費制度を利用することで経済的な負担を軽減できます。

手術費用の内訳と目安

前立腺全摘除術の費用は、術式によって異なります。開腹手術や腹腔鏡手術の場合、保険適用での総医療費は約150万円から200万円程度とされており、3割負担の場合、自己負担額は約45万円から60万円程度になります。ロボット支援手術も保険適用となっており、総医療費は約200万円から250万円程度、3割負担で約60万円から75万円程度が目安です。

この費用には、手術そのものの技術料のほか、入院費、麻酔費、検査費、薬剤費などが含まれます。入院日数は通常7日から10日程度であり、術後の経過によってはさらに延びることもあります。また、術前の検査や術後の定期検査、薬剤の処方なども別途費用が発生するため、全体の医療費を把握しておくことが重要です。

保険適用と自己負担の範囲

前立腺がんの手術は、公的医療保険の適用対象となるため、健康保険や国民健康保険に加入していれば、医療費の7割が保険でまかなわれます。高齢者の場合は1割または2割負担となることもあり、年齢や所得によって自己負担率が異なります。ただし、個室や特別室を希望した場合の差額ベッド代、食事代の一部、診断書や証明書の発行費用などは保険適用外となり、全額自己負担です。

また、術後の生活サポート用品や、リハビリのための特別なプログラムなど、保険適用外のサービスを利用する場合には、別途費用がかかります。民間の医療保険やがん保険に加入している場合には、手術給付金や入院給付金が支給されることがありますので、事前に保険会社に確認し、必要な書類を準備しておくとよいでしょう。

まとめ

前立腺がんの診断を受けた際には、誰もが不安を感じるものです。しかし、早期に発見し適切な治療を受ければ、良好な経過をたどることができるがんの一つでもあります。治療法は多岐にわたり、手術療法、放射線療法、ホルモン療法など、患者さんの状態や希望に応じた選択が可能です。

費用面では、高額療養費制度や医療費控除、民間保険を活用することで、経済的な負担を軽減できます。前立腺がんは初期症状に乏しいため、定期的なPSA検査による早期発見が何よりも重要です。不安や疑問があれば、泌尿器科の専門の医師に相談し、納得のいく治療を選ぶことが大切です。ご自身の身体と向き合いながら、医師や医療スタッフと協力して、より良い治療と生活を目指していきましょう。

この記事の監修医師