「緑内障」の人が「コーヒー」を飲むとどうなるかご存知ですか?【医師監修】

緑内障(りょくないしょう)は、眼球内の視神経が障害されて視野(見える範囲)が徐々に欠けていく進行性の目の病気です。日本では約20人に1人が緑内障患者さんであり、中途失明原因の第1位を占める身近で重大な病気です。本記事では緑内障とコーヒーの関係を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「心筋梗塞」を発症すると体のどこに「痛み」を感じるの?初期症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
栗原 大智(医師)
緑内障とコーヒーの関係

緑内障の人がコーヒーを飲むとどうなりますか?
また、ある研究では、1日5杯以上の大量摂取で開放隅角緑内障のリスクが高まるとの報告もあります。したがって、すでに緑内障と診断されている方や、家族に緑内障の方がいる場合は、コーヒーを飲みすぎないようにするとよいでしょう。
参照:
『Caffeine consumption and the risk of primary open-angle glaucoma: a prospective cohort study』(Invest Ophthalmol Vis Sci)
『Effect of coffee consumption on intraocular pressure』(Ann Pharmacother)
コーヒーを飲むと眼圧が下がるというのは本当ですか?
一方で、遺伝的に眼圧が高くなりやすい体質の方では、カフェイン摂取によって眼圧が上がりやすい傾向も報告されています。つまり、「コーヒーで眼圧が下がる」というのは誤解であり、むしろ一時的な上昇に注意が必要です。緑内障や高眼圧症の方は、カフェインの取りすぎを避けることが大切です。
参照:『Effect of coffee consumption on intraocular pressure』(Ann Pharmacother)
緑内障の人はコーヒーを飲んだ方がよいのですか?
一般的には、1日1〜3杯程度の適量であれば問題ないと考えられています。眼圧が上がりやすいタイプの方は、カフェインレスコーヒー(デカフェ)を選ぶのもよいでしょう。重要なのは、コーヒーの摂取量よりも日常の眼圧管理と定期的な眼科検査を欠かさないことです。コーヒーを楽しむ場合も、眼科医と相談しながらご自身の状態に合った量を心がけましょう。
編集部まとめ

緑内障は決して珍しい病気ではなく、誰にでも起こりうる目の疾患ですが、正しい知識と適切な治療・生活習慣によってその進行を抑えることができる病気です。コーヒーを含む日常の嗜好品も、過度でなければ緑内障に悪影響を及ぼすものではありません。眼科医の指導のもと点眼治療を続けながら、バランスのよい食事や適度な運動、十分な休養といった全身の健康管理を心がけてください。
参考文献