「緑内障」を悪化させる要因はご存知ですか?【医師監修】

緑内障(りょくないしょう)は、眼球内の視神経が障害されて視野(見える範囲)が徐々に欠けていく進行性の目の病気です。日本では約20人に1人が緑内障患者さんであり、中途失明原因の第1位を占める身近で重大な病気です。本記事では緑内障の原因と悪化させる要因を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「心筋梗塞」を発症すると体のどこに「痛み」を感じるの?初期症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
栗原 大智(医師)
緑内障の原因と悪化させる要因

緑内障とはどのような病気ですか?
ただし、日本人に多い正常眼圧緑内障のように、眼圧が正常範囲でも視神経が障害される緑内障もあります。また、一度失われた視野はもとに戻らないため、緑内障は早期発見と進行抑制の治療が重要となる慢性疾患です。
なぜ緑内障になるのですか?
原発性の場合、眼球内を循環する液体(房水)の排出口である隅角の形状により、開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障に分類されます。開放隅角緑内障では加齢や遺伝的素因などで排出機能が徐々に低下し、眼圧がゆるやかに上がって視神経が傷害されます。
一方、閉塞隅角緑内障は隅角が狭く生まれつき詰まりやすいため、急激に眼圧が上昇する急性緑内障発作を起こすことがあります。そのほかにも、ステロイド薬の長期使用や目の外傷、糖尿病などが原因で起こる続発緑内障もあります。つまり、緑内障になる背景には高い眼圧と視神経の障害されやすさが関与し、遺伝や年齢、人種などさまざまな要因が影響しています。
緑内障を悪化させる要因を教えてください
さらに、喫煙は目の血流を悪化させ視神経の障害されやすさが増す可能性があるため、緑内障では禁煙がすすめられます。高血圧や糖尿病など全身の健康状態も視神経の状態に影響しうるため、これらのコントロール不足も間接的に悪化因子となりえます。
このように、眼圧を上げる行動や治療の怠り、そして視神経に負担をかける生活習慣は緑内障を悪化させる可能性があるため避けることが望ましいでしょう。
編集部まとめ

緑内障は決して珍しい病気ではなく、誰にでも起こりうる目の疾患ですが、正しい知識と適切な治療・生活習慣によってその進行を抑えることができる病気です。コーヒーを含む日常の嗜好品も、過度でなければ緑内障に悪影響を及ぼすものではありません。眼科医の指導のもと点眼治療を続けながら、バランスのよい食事や適度な運動、十分な休養といった全身の健康管理を心がけてください。
参考文献