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「良性発作性頭位めまい症」ってどんな病気?特徴的な症状も解説!【医師監修】

 公開日:2026/04/01
良性発作性頭位めまい症

めまいは誰にでも起こりうる身近な症状で、立ち上がったときにふらついた経験がある方も少なくありません。原因は低血圧や貧血、薬の副作用などさまざまですが、耳の奥にある三半規管の異常で生じることもあります。その代表が良性発作性頭位めまい症(BPPV)です。

この記事では、良性発作性頭位めまい症の基礎知識を解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「良性発作性頭位めまい症の原因」はご存知ですか?なりやすい人の特徴も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

林 良典

監修医師
林 良典(医師)

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【出身大学】
名古屋市立大学
【経歴】
東京医療センター総合内科、西伊豆健育会病院内科、東京高輪病院感染症内科、順天堂大学総合診療科、NTT東日本関東病院予防医学センター・総合診療科を経て現職。
【資格】
医学博士、公認心理師、総合診療特任指導医、総合内科専門医、老年科専門医、認知症専門医・指導医、在宅医療連合学会専門医、禁煙サポーター
【診療科目】
総合診療科、老年科、感染症、緩和医療、消化器内科、呼吸器内科、皮膚科、整形外科、眼科、循環器内科、脳神経内科、精神科、膠原病内科

良性発作性頭位めまい症の基礎知識

良性発作性頭位めまい症の基礎知識

良性発作性頭位めまい症とはどのような病気ですか?

良性発作性頭位めまい症は、耳の中の耳石と呼ばれる小さな粒が剥がれて三半規管になだれ込み、頭の位置を変えたときに異常な刺激を脳に送ることでめまいが生じる病気です。耳鼻咽喉科外来で診断されるめまいのなかで頻度が高く、めまい患者さんの10〜40%を占めると報告されています。

三半規管は前・後・水平の3本があり、頭の動きを感知する役割を果たしています。そのなかを満たすリンパ液が動くことで感覚が伝わり、私たちは姿勢を保っています。剥がれた耳石がこのなかに入り込むと、頭の動きに関係なくリンパ液が乱れ、脳に誤った情報が伝わります。その結果、実際には動いていないのに身体が回転しているように感じます。

この病気が良性と呼ばれるのは、脳腫瘍や脳出血のように生命に直接関わる病気ではないためです。ただし命に関わらないからといって軽いものではなく、めまい発作は強い不安や転倒につながり、生活の質を下げる原因になることがあります。

参照:『 4.良性発作性頭位めまい症BPPV―後半規管型BPPV』(飯田 政弘、Equilibrium Research, 2013, 72 巻, 6 号, p. 443-450)

良性発作性頭位めまい症の症状を教えてください

特徴的な症状は、突然起こる強い回転性のめまいです。寝返りを打つ、ベッドから起き上がる、顔を上に向ける、下をのぞき込むといった頭の動きで誘発されやすく、発作は予期せず出現します。めまいは数十秒から数分ほどで自然におさまりますが、その間に吐き気や冷や汗を伴い、強い恐怖感を覚える患者さんもいます。

発作の直後には、ぐらつくような不安定感やふらつきがしばらく残ることがあり、めまい発作そのものと併せて症状が繰り返し現れるのが特徴です。難聴や耳鳴りを伴わない点もこの病気の症状の特徴です。

編集部まとめ

編集部まとめ
良性発作性頭位めまい症は耳石の剥がれによって起こるめまい疾患です。強い回転性めまいを繰り返しますが、耳鳴りや難聴を伴わないのが特徴です。女性や高齢の方に発症が多くみられ、骨粗鬆症やビタミンD不足との関連も知られています。

治療は耳石置換法が中心であり、自宅での体操や生活習慣の改善によって再発を減らすことができます。早めに受診し、診断を受けることはとても重要です。正しい知識と対処法を身につければ、落ち着いて日常生活を続けることが可能です。

この記事の監修医師

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