「うつ病の人がとる行動」はご存知ですか?職場・家庭での行動や表情の特徴も解説!
公開日:2025/03/10

身近な人の様子が、いつもと違うと感じたことはありませんか?以前と比べて元気がなかったり、仕事のミスが多くなったりなどうつ病は行動の変化として現れることが多い症状です。そのため、早期に気付くことで回復のチャンスが広がります。
この記事では、うつ病の人がとる行動について詳しく解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「うつ病の人がとる行動」はご存知ですか?職場・家庭での行動や表情の特徴も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
伊藤 有毅(柏メンタルクリニック)
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専門領域分類
精神科(心療内科),精神神経科,心療内科。
保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医
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保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医
目次 -INDEX-
うつ病の人がとる仕事場・家庭での行動の特徴
うつ病の人がとる仕事場での行動の特徴を教えてください。
うつ病の方は集中力や注意力が低下し、普段は問題なくできる作業に時間がかかったり、ミスが増えたりすることがあります。また、仕事に対する意欲が低下し業務に対する興味や責任感を失い、パフォーマンスが大きく下がることがあります。他人とのコミュニケーションを避けたり対話を面倒に感じたりして、職場の人間関係にも影響が出やすいのも特徴です。ほかにも、遅刻や欠勤が増えることもあります。うつ病は、周囲の人の理解と協力が回復に向けての大きな一歩です。サインを見逃さず、職場としての適切な支援を行いましょう。
うつ病の人がとる家庭での行動の特徴を教えてください。
うつ病の方は、家庭内では会話や活動に積極的に参加しなくなり、孤立することが多くなります。これまで問題なく行っていた家事や育児などの、家庭内の役割をこなせないことも多いです。感情をあまり表に出さずに抑えてしまうため、家族との会話や関わりにもエネルギーを使いすぎて、疲れやすくなることもあるでしょう。家族は、ただ疲れているだけだと見過ごしてしまいがちです。放置すると症状が悪化する可能性があるため、こうした行動が続く場合は精神科医へ早めに相談しましょう。
うつ病の人の表情にも特徴がありますか?
うつ病の方は、表情にも特徴が見られることがあります。感情の起伏が少なく無表情に近い状態が続き、喜びや楽しみを感じにくいため笑顔が減ることもあります。目つきや視線がぼんやりとして、下を向いていることも少なくありません。顔全体から疲労感や無気力さが伝わる場合があります。表情の変化はうつ病のサインの一つです。本人が言葉で表現しにくい内面の苦しみを反映していることが多く、無意識に表れることもあります。本人が気付かないうちに病状が悪化することを防ぐためにも、早めに周囲の人が気付けるよう、表情の変化に注目しましょう。
編集部まとめ
うつ病が疑われる方の行動には、 仕事場や家庭での表情や行動の変化や、感情を表に出さなくなる特徴があります。気付きにくいサインも多いため、周囲の人がちょっとした変化に気付き、早めに精神科医や心療内科医の診察を受けて対処しましょう。
うつ病は早期の治療が重要です。回復を目指すには、本人とともに家族や周囲の方も医師のサポートを受けることで、回復を目指せます。身近な方がうつ病かもしれないと感じたら、専門の医師の助言を受けながら、焦らずにサポートすることが回復への第一歩です。
参考文献