「ノロウイルスの主な5つの症状」はご存知ですか?【医師監修】
ノロウイルス感染症について、どのような症状がでるのか・潜伏期間がどのくらいあるのか・感染してしまったときにはどのようにすればよいのか、など詳しくご存じでしょうか。
一般的な症状は嘔吐・下痢・腹痛です。有効な治療薬はなく、とても感染力の高い病気です。
本記事では、ノロウイルスに感染してしまったときの対処法や予防法について解説いたしますので、ぜひ参考にしてください。
※この記事はMedical DOCにて『「ノロウイルスの主な5つの症状」はご存知ですか?自宅での対処法も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
目次 -INDEX-
ノロウイルスによる感染性胃腸炎の原因・症状
ノロウイルスとはどのようなウイルスですか?
ノロウイルスに感染する原因を教えてください。
- 人の手を介して感染する
- 家庭や施設で感染者が触れたものをほかの人が触ることで感染する
- 食品を取り扱う料理者がノロウイルスに感染していることで食品が汚染され、汚染した食品を食べて感染する
- ウイルスに汚染されている二枚貝を十分に加熱調理せずに、それを食べることで感染する
- ウイルスに汚染された水の消毒が不十分なまま飲むことで感染する
このほかにも感染する具体的な経路はいくつもあるので注意しましょう。このような状況になったときには、そのまま生活を続けるのではなく手洗いをしたり、触れた物品の消毒を行なったりするようにしましょう。
どのような症状が出ますか?
- 吐き気
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 発熱(38度を超えることは稀)
これらの症状は2〜3日続き、自然に治癒します。全体の10〜50%程度は無症状ですが、軽く風邪をひいたときのような症状になることもあります。基本的に後遺症はありませんが、高齢者・1歳未満の小児・免疫抑制状態の方は基礎疾患が増悪し、重症化することもあるので注意が必要です。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は日本でどのくらい発生していますか?
編集部まとめ
ここまで、ノロウイルスの症状と予防法について解説しました。ノロウイルスにかかってしまったときには、脱水に気をつけつつ、症状が落ち着くのを待ちましょう。
また、病院を受診することや、看病を行う方がノロウイルスに移らないよう予防することが重要です。正しい汚染物の処理方法を実践し、こまめに消毒をするようにしましょう。
空気が乾燥する季節になるとノロウイルスをはじめとした、感染性胃腸炎の患者さんが増えるとの調査結果もあります。正しい手洗い方法を行う、手に触れるところを消毒するなど感染対策を心がけることも重要です。