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「翼状片の予防法」はご存知ですか?再発の可能性や放置するとどうなるか解説!

 公開日:2025/01/16

翼状片は、白目(結膜)の組織が黒目(角膜)の中央に向かって進入する病気です。主に鼻側に生じますが、耳側や上下にも生じることがあります。

ここでは翼状片の症状・原因・治療方法・手術・予防について詳しく解説していきます。

※この記事はMedical DOCにて『「翼状片」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

郷 正憲

監修医師
郷 正憲(徳島赤十字病院)

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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

翼状片の再発と予防

矢印と男性医師

翼状片は再発しますか?

翼状片の単純な切除だけでは再発率が高いため、再発を予防する方法が必要です。通常、自己結膜移植術という方法を使用します。これは、切り取った結膜部分に自分の正常な結膜を縫い付ける手法であり、再発率を数%にまで低下させることができるのです。特に若い人(50歳未満)では再発率が高いと考えられています。
さらに、手術中に抗がん剤であるマイトマイシンCを使用する方法もあり、これは重症の翼状片や若い患者に併用されるでしょう。マイトマイシンCは異常に増殖する細胞を抑える効果があり、再発を抑制する役割を果たします。手術中に数分間患部に薬剤を触れさせた後洗い流すことにより、再発率がさらに低下するのです。
ただし、マイトマイシンCの使用には白目の一部が薄くなるという副作用がまれに発生することがありますが、非常に稀です(1%未満)。以上の方法を併用することで、翼状片の再発率を大幅に減少させるのです。手術に関する詳細な情報や副作用については、主治医と相談してください。

翼状片は自然治癒するのでしょうか?

小さな翼状片であれば、通常は経過観察を行い、自然治癒を待つことが一般的です。ただし、翼状片が大きくなり美容上の悩みや視力に悪影響を及ぼしている場合には、手術による切除が必要でしょう。
大きくなった翼状片は自然治癒することはありませんので、手術を行うことで確実に解決することができます。手術の判断基準としては、翼状片の大きさや形状、患者の症状や要望が重要です。
小さな翼状片であれば、症状が軽微であるなどで患者の生活に支障がない場合は手術を選択せずに経過観察を行います。

翼状片を放置するリスクを教えてください。

放置すると、翼状片は黒目(角膜)の中央まで伸びて視力低下のリスクが生じます。また、翼状片の存在は乱視を引き起こし、眼鏡の合わなさをもたらすでしょう。翼状片は薬による治療では改善しないため、手術による治療が必要です。
手術の適応時期は、翼状片が黒目の中心を中心とした外側の1/3を超える段階になることが目安になります。この段階を超えると、翼状片による乱視が不可逆的となるため手術が必要です。
また、1/3を超えなくても、翼状片が頻繁に充血や炎症を引き起こす場合や、翼状片の丈が高い場合にも手術が検討されます。

翼状片を予防する方法はありますか?

現在の医学では、翼状片がすでに発生した場合、点眼薬や内服薬を用いてその症状を消退させることはできません。症状が出るまでの翼状片の予防策として、以下のことが有効です。

  • サングラスの使用:大きめのサングラスを装着することで、紫外線から目を保護し、翼状片の再発を防ぐ
  • 紫外線暴露の回避:長時間の屋外活動や強い紫外線の下での活動を避けるように心がけましょう。特に、日差しが強い時間帯や山岳地帯などでの紫外線暴露は慎重に行う
  • 適切な眼のケア:眼の乾燥や刺激を避けるため、目薬や保湿剤の使用・適度なまばたき・十分な休息などで眼のケアをする

これらの予防策を実践し、定期的な眼科の受診も忘れずに、状態の管理をしっかりと行いましょう。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

翼状片が進行していない場合は、通常は治療が必要ありません。ただし、充血が強いなどの症状がある場合は、点眼治療が行われることがあります。
美容上の理由や視力障害がある場合には、外科的な切除手術が検討されます。手術には再発率が高いというリスクが伴いますし、術後に充血が残ることもあるでしょう。
ただし、これらの要素は個人によって異なる場合があります。治療方法は症状や病状に応じて決定されますので、適切な医師の診断とアドバイスを受けることが重要です。

編集部まとめ

ハートを持つ女性
翼状片は眼の結膜に現れる疾患で、放置すると視力低下や乱視の原因となります。

症状によっては点眼治療で対応できますが、美容上の悩みや視力障害がある場合は手術が選択肢となります。手術は一般的に日帰りで行われ、短い時間で施術が可能です。

術後の経過は定期的な診察で確認されますが、一般的に数カ月で充血や異物感が改善され、再発のリスクも低下します。

翼状片の治療については、早めの受診が重要であり、適切な医師のアドバイスを受けながら治療方針を決めることが必要です。

気になる方は一度カウンセリングを受診しましょう。

この記事の監修医師