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20年間で約5倍増加「食道炎」を防ぐ”寝る向き”とは?予防法と注意点を医師が解説!

 公開日:2026/03/05
20年間で約5倍増加「食道炎」を防ぐ”寝る向き”とは?予防法と注意点を医師が解説!

食道炎の中で代表的なものに逆流性食道炎があります。ここ20年間で患者数が増えその数は約5倍にも上り、現在も治療中の方は多くいらっしゃいます。

本記事では予防と注意点について解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「食道炎」の症状・なりやすい人の特徴・予防法はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

食道炎の予防と注意点

ビールを飲む男女

食道炎の予防方法を教えてください。

食道炎になる原因に生活習慣があります。その習慣を見直し正しく実践することで、食道炎になるリスクを大幅に減少させることが可能です。
まずは食生活からみていきましょう。高脂質なものは特に注意が必要ですが、香辛料や酸味の強いフルーツ・コーヒー・アルコール類も胃酸の分泌が増えやすくなる食材です。これらの食材は摂り過ぎないように意識が必要です。
また喫煙は食道括約筋が緩む原因になるため禁煙が望ましく、食道炎の治療の際も禁煙することでより症状の改善を実感できます。次に仕事などで長時間前かがみになるような姿勢に注意し、食後の仮眠や就寝までの時間はなるべくあけるように意識することも大切です。

食事の際の注意点はありますか?

食べ過ぎと早食いに注意が必要です。食後は胃酸が最も多く分泌されるため、食べてすぐ横になると逆流しやすくなります。食後2~3時間おいて就寝するようにしましょう。
食事において避けるべき食材は以下の通りです。

  • 高脂質の食事
  • アルコール・コーヒー・炭酸飲料
  • チョコレート
  • 柑橘類
  • 食べて症状が出たことのある食事

実際、肥満体型の方が体重を減少させることで改善効果が高くなることがわかっています。普段の食生活が食道炎に与える影響は大きいといえるでしょう。

日常生活での注意点を教えてください。

生活習慣において、腹部を締め付ける服装・長時間前かがみになる姿勢・重いものを持つ・喫煙をする行為に気を付ける必要があります。喫煙は、胃酸の逆流を防ぐ役割を担う食道括約筋を緩めてしまうため、食道炎の治療の上で好ましくありません。
また、なるべく頭を高くして上半身を起き上がらせる姿勢で就寝することで、改善につながる方が多いといわれています。左側を下にして寝ることで胃が食道の下にくるため逆流を防げますし、胸やけが強い方は起床時にコップ1杯のお水を飲むと症状が楽になります。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

食事の欧米化・肥満・高齢者の増加により食道炎に罹患する方が増えてきています。ストレス社会において、精神的な面からも胃に負担がかかることはよく知られていますので、ご自身のストレス解消をすることも大切な予防のひとつです。
この疾患自体はすぐさま命に関わるものではありませんが、慢性化すると食道がんにつながる場合があります。ただし、医師の指導の下で正しく生活を見直すことで改善する可能性もある疾患ですので、気になる症状がある方は消化器内科を受診しましょう。

編集部まとめ

女医
食道炎について解説しました。食道炎になりやすい人に当てはまる項目がありましたら、是非予防のためにも意識して見直してみましょう。

女性は便秘・きついガードル・ベルトなど腹部周辺の圧迫を避けること、熱すぎる食べ物や香辛料がお好きな方も摂取のし過ぎには注意が必要です。

気を付けたい食事についても、食材をバランスよく摂ることが大切なのですね。好きなものに偏らないよう何事も適度が一番です。

この記事の監修医師

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