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「食道炎」の症状には段階がある?胃カメラなどの検査や治し方も医師が解説!

 公開日:2026/03/04
「食道炎」の症状には段階がある?胃カメラなどの検査や治し方も医師が解説!

食道炎の中で代表的なものに逆流性食道炎があります。ここ20年間で患者数が増えその数は約5倍にも上り、現在も治療中の方は多くいらっしゃいます。

本記事では検査や治療法について解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「食道炎」の症状・なりやすい人の特徴・予防法はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

食道炎の診断や治療方法

処方箋

食道炎ではどのような検査が行われますか?

内視鏡検査(胃カメラ)で食道粘膜の色の変化やただれを確認します。食道炎以外にも胃や十二指腸の疾患を同時に診ることが可能ですので、胸やけの症状がある方は内視鏡検査をすることをおすすめします。最近は経鼻内視鏡という、鼻から細い内視鏡を入れて検査ができるようになり、口からの検査よりも比較的楽に検査を受けることも可能になりました。
ウイルス性食道炎や、アレルギー反応により白血球が食道に集まって起きる好酸球食道炎が疑われる場合は、内視鏡検査の際に原因菌を特定するために組織を採取して調べます。

どのように診断されるのですか?

逆流性食道炎は自覚症状がない場合もありますが、患者さんの自覚症状と内視鏡検査の結果により診断します。食道炎を罹患している場合、食道粘膜のただれ・発赤・白苔など粘膜の状態を目視で確認が可能です。胃酸の逆流の存在を確認する方法として、24時間PHモニタリング検査を行うこともあります。
食道炎には、食道粘膜に炎症がある逆流性食道炎と、ただれは認められないが胃酸の逆流により胸やけの症状がある非ビラン性食道逆流症があります。日本人の半数以上が非ビラン性食道逆流症です。そして重症度がグレードN・M・A・B・C・Dの6段階に分けられており、炎症や症状のある範囲と進行レベルにより診断されます。
例えば内視鏡的に変化を認めないグレードNから、全体の75%以上に粘膜障害が認められるグレードDまであり、グレードによっては再発率や薬物による治療効果が異なります。

治療方法を教えてください。

逆流性食道炎は胃酸を抑える治療がメインになり、薬物療法で胃酸を減らす治療が有効です。生活習慣の改善も大変効果があり、高脂肪食の摂食・食べ過ぎ・早食いをしないように気を付ける必要があります。
これは胃からの逆流を防ぐ食道括約筋が緩んでしまうからです。食事の改善は予防にも効果があります。効果がみられない場合は、食道括約筋の緩みを修復する外科手術を行います。

どのような薬が使用されますか?

逆流性食道炎の治療薬には、胃酸の分泌を抑えるPPI(プロトンポンプ阻害薬)を使用します。初期治療として4~8週間ほど服用し、食道の炎症が回復しない場合には量を増やしたり別のPPIへ変更したりします。PPIにより胃酸分泌抑制効果が異なるため、その方に最適なPPIを見つけて服用することが大切です。
また従来のPPIに比べて、酸分泌を抑える効果がより強いカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)が使用されることもあります。酸を中和し、粘膜を保護する制酸薬や胃の逆流を抑える薬や漢方を併用することもあります。

編集部まとめ

女医
食道炎について解説しました。食道炎になりやすい人に当てはまる項目がありましたら、是非予防のためにも意識して見直してみましょう。

女性は便秘・きついガードル・ベルトなど腹部周辺の圧迫を避けること、熱すぎる食べ物や香辛料がお好きな方も摂取のし過ぎには注意が必要です。

気を付けたい食事についても、食材をバランスよく摂ることが大切なのですね。好きなものに偏らないよう何事も適度が一番です。

この記事の監修医師

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