喉に何があったら「髄様がん」?生存率を高める早期発見のコツも医師が解説!

髄様がん(ずいようがん)と聞いても、どのような病気なのか想像できない方も多いのではないでしょうか。髄様がんは甲状腺がんの一種ですが、発症率が低く一般にはあまり知られていません。
治療方針についても日本では2018年にガイドラインが作成されたばかりです。また、髄様がんは遺伝の原因となる遺伝子が確定されており、遺伝子検査の結果を治療に反映できる珍しい疾患でもあります。
今回はこのように特徴的な髄様がんについて解説します。髄様がんの予後について解説しますので、のどに違和感がある方・髄様がんについて詳しく知りたい方はぜひ参考になさってください。
※この記事はメディカルドックにて『「髄様がん」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
髄様がんの予後

髄様がんは治りますか?
髄様がんの生存率を教えてください。
一方でアメリカのデータによると、リンパ節転移がみられた場合は約75.5%、遠隔転移がみられた場合は40%となります。散発性とMEN2型で生存率の明確な差はありませんが、最も予後が良好といわれる家族性髄様がんでは10年生存率100%という結果もあります。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
また、健康診断などで定期的に検査を受けることも大切です。血縁者にRET遺伝子異常が判明した場合は遺伝子検査を受け、結果に応じて定期的な経過観察を行うことで治癒率・生存率ともに良好な結果となります。特殊ながんだからといって慌てず、適切な治療を受けましょう。
編集部まとめ

甲状腺がんの中でも1から2%ほどの発症率である「髄様がん」について詳しく解説しました。
髄様がんには散発性・MEN2A型・MEN2B型・家族性と4つの型があり、いずれにしても予後を決める重要な要因となるのは転移の有無です。
転移がない間に治療を開始できるよう、のどにしこりや違和感のある方は早めに受診しましょう。
甲状腺がんは健康診断で見つかることも多いため、定期的に健康診断を受けることも効果的です。
遺伝性髄様がんは1/2の確率で遺伝しますが、早期の治療開始で予後は非常に良好になります。
遺伝子検査を受け異常が見られたら、専門医のもとで継続的な検査と管理を行いましょう。早期発見のためにも、自分の体をいたわり、違和感を放置しないようにしてください。