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”体のあちこちが腫れる”のは「血管性浮腫」のサイン?原因も医師が解説!

 公開日:2026/01/11
”体のあちこちが腫れる”のは「血管性浮腫」のサイン?原因も医師が解説!

血管性浮腫とは血管が局所的に隆起することで、皮膚・気道・消化管が腫れてしまう病気のことです。

症状の程度や発生の頻度は個人差が大きく、場合によっては強い腹痛を引き起こして緊急性の高い状態にもなりますが、何もしなくても跡形もなく消えることもしばしばあります。

稀な病気で、病態についてもあまり知られていません。今回は、その血管性浮腫についてQA形式でまとめました。

原因不明の腫れがあるという方は心当たりがないか探してみてください。

※この記事はメディカルドックにて『「大人の軽度知的障害の特徴」はご存知ですか?日常生活における影響も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

血管性浮腫とは

腹痛の女性 headache

血管性浮腫はどのような病気でしょうか?

血管性浮腫とは、身体のあらゆる箇所が腫れてしまう病気です。手足や顔面であればそのまま放置していても問題なく治ることが多いですが、喉や内臓が腫れると呼吸困難や強い痛みを感じるなどの急を要する症状を引き起こすこともあります。
突如腫れて跡形もなく消える様子は蕁麻疹に例えられますが、腫れが引くまでには通常1日〜3日ほどかかる点赤み・痒みがない点​​が蕁麻疹とは異なる部分です。血管性浮腫は何度も繰り返しやすいため、発作という表現が用いられます。

血管性浮腫の主な症状を教えてください。

主な症状は、腫れです。これだけであれば問題ないように感じますが、身体の至る所が腫れてしまうのが血管性浮腫の恐ろしい一面です。
内臓が腫れてしまえば激しい腹痛を伴い、喉が腫れてしまえば呼吸困難を引き起こすこともあります。何の前兆もなく突如に腫れることが多く、腫れる場所はいつも同じとは限りません。頻度には個人差があり、週に数回である方もいれば、数年に一度の方もいます。

突発的に唇やまぶたが腫れた際には血管性浮腫の可能性を疑った方が良いのでしょうか。

1日〜3日ほどで腫れが引いたり、また突発的に繰り返したりするのであれば、血管性浮腫の可能性が高いかもしれません。血管性浮腫の中にもいくつか種類があり、その中にアレルギー性血管性浮腫というものがあります。
こちらは血管性浮腫の中でも最も多く、牛乳・卵・小麦などの食物の他に、薬物・虫といったものによるアレルギーである可能性も指摘できるものです。症状が現れる数日前までに何か普段と違うことをしていなかったか振り返ってみてください。
今までは問題なかったものでも、突如としてアレルギーを引き起こしている可能性もあります。特に食べ物や薬は注意深く振り返ってみると良いでしょう。

血管性浮腫の原因が知りたいです。

血管性浮腫は、普段であれば透過するはずのない大きな物質(タンパク質等)が透過してしまうメカニズムで発症します。その原因は主にアレルギーや遺伝ではないかと考えられています。血管性浮腫は5万人に1人という非常に稀な病気であり、まだ十分に把握されていません。
ただ遺伝性については非常に高いことがわかっており、4分の3以上はご家族や親戚の中にも血管性浮腫を患っているとされています。

編集部まとめ

白背景の前に立って喉が痛いポーズをする若い女の子
血管性浮腫は、本来であれば血管内を透過するはずのない物質が、何らかの原因で透過してしまうことで腫れを引き起こす病気です。

ほとんどのケースにおいて原因の特定は難しく、遺伝性が高いことも判明しています。症状の程度や発作の頻度は個人差が大きいため、周囲の理解とサポートが必要です。

血液中のC1-エラスターゼインヒビターと呼ばれる機能が低下していることがわかっており、治療薬にはステロイド・抗ヒスタミン薬・トラネキサム酸などが挙げられます。

診断を受けた方には、繰り返す発作に備えて発作2回分の治療薬が処方されるよう推奨されています。

まだまだ病態が明らかになっていない病気ではありますが、仕組みや治療薬の開発は進められているため、しっかり診断を受けて発作に備えることが大切です

参考文献

この記事の監修医師