”体のあちこちが腫れる”のは「血管性浮腫」のサイン?原因も医師が解説!

血管性浮腫とは血管が局所的に隆起することで、皮膚・気道・消化管が腫れてしまう病気のことです。
症状の程度や発生の頻度は個人差が大きく、場合によっては強い腹痛を引き起こして緊急性の高い状態にもなりますが、何もしなくても跡形もなく消えることもしばしばあります。
稀な病気で、病態についてもあまり知られていません。今回は、その血管性浮腫についてQA形式でまとめました。
原因不明の腫れがあるという方は心当たりがないか探してみてください。
※この記事はメディカルドックにて『「大人の軽度知的障害の特徴」はご存知ですか?日常生活における影響も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
目次 -INDEX-
血管性浮腫とは

血管性浮腫はどのような病気でしょうか?
突如腫れて跡形もなく消える様子は蕁麻疹に例えられますが、腫れが引くまでには通常1日〜3日ほどかかる点や赤み・痒みがない点が蕁麻疹とは異なる部分です。血管性浮腫は何度も繰り返しやすいため、発作という表現が用いられます。
血管性浮腫の主な症状を教えてください。
内臓が腫れてしまえば激しい腹痛を伴い、喉が腫れてしまえば呼吸困難を引き起こすこともあります。何の前兆もなく突如に腫れることが多く、腫れる場所はいつも同じとは限りません。頻度には個人差があり、週に数回である方もいれば、数年に一度の方もいます。
突発的に唇やまぶたが腫れた際には血管性浮腫の可能性を疑った方が良いのでしょうか。
こちらは血管性浮腫の中でも最も多く、牛乳・卵・小麦などの食物の他に、薬物・虫といったものによるアレルギーである可能性も指摘できるものです。症状が現れる数日前までに何か普段と違うことをしていなかったか振り返ってみてください。
今までは問題なかったものでも、突如としてアレルギーを引き起こしている可能性もあります。特に食べ物や薬は注意深く振り返ってみると良いでしょう。
血管性浮腫の原因が知りたいです。
ただ遺伝性については非常に高いことがわかっており、4分の3以上はご家族や親戚の中にも血管性浮腫を患っているとされています。
編集部まとめ

血管性浮腫は、本来であれば血管内を透過するはずのない物質が、何らかの原因で透過してしまうことで腫れを引き起こす病気です。
ほとんどのケースにおいて原因の特定は難しく、遺伝性が高いことも判明しています。症状の程度や発作の頻度は個人差が大きいため、周囲の理解とサポートが必要です。
血液中のC1-エラスターゼインヒビターと呼ばれる機能が低下していることがわかっており、治療薬にはステロイド・抗ヒスタミン薬・トラネキサム酸などが挙げられます。
診断を受けた方には、繰り返す発作に備えて発作2回分の治療薬が処方されるよう推奨されています。
まだまだ病態が明らかになっていない病気ではありますが、仕組みや治療薬の開発は進められているため、しっかり診断を受けて発作に備えることが大切です
参考文献

