「便秘」が続くとどうなるかご存知ですか?原因やなりやすい人の特徴も解説!
公開日:2025/03/20

老若男女問わず、日頃から便秘に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
便秘とは、食生活の乱れやストレスなど様々な原因によって便が長期間腸に貯留している状態のことをいいます。
特に女性に多い便秘ですが、食物繊維不足・ストレス・極端なダイエット・腸の病気など原因も多くあり、中には危険な病気も潜んでいるので便秘を放置するのは危険です。
この記事では、便秘の症状・原因・なりやすい人の特徴・放置した際のリスクなどを紹介するので、便秘で困っている人は参考にしてください。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
プロフィールをもっと見る
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
※この記事はMedical DOCにて『「便秘」の原因・なりやすい人の特徴はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
便秘の症状と原因
便秘とはどのような症状のことでしょうか?
便秘とは、本来体外に排出すべき便を十分な量かつ快適に排出できない状態をいいます。排便回数の減少・硬便・残便感などがあると便秘だといえます。
毎日排便がなく1日空いただけで便秘と勘違いする人もいるかもしれませんが、2〜3日に1回程度出ていれば便秘ではなく特に問題ありません。ですが、1週間以上排便がない場合や残便感が続いている場合には便秘が悪化する可能性があるので、排便習慣を見直さなければなりません。
それだけでなく、腹痛・嘔気・食欲減退・腹部膨満感などの症状がある場合、便秘が原因ではなく過敏性腸症候群や大腸癌など別の病気が関与して可能性もあります。
当てはまる症状があった場合には早めに医療機関を受診し必要に応じて検査・治療する必要があるでしょう。
毎日排便がなく1日空いただけで便秘と勘違いする人もいるかもしれませんが、2〜3日に1回程度出ていれば便秘ではなく特に問題ありません。ですが、1週間以上排便がない場合や残便感が続いている場合には便秘が悪化する可能性があるので、排便習慣を見直さなければなりません。
それだけでなく、腹痛・嘔気・食欲減退・腹部膨満感などの症状がある場合、便秘が原因ではなく過敏性腸症候群や大腸癌など別の病気が関与して可能性もあります。
当てはまる症状があった場合には早めに医療機関を受診し必要に応じて検査・治療する必要があるでしょう。
便秘の原因を教えてください。
便秘になる原因には食生活の乱れ・過敏性腸症候群・腸閉塞・筋力低下・下剤など薬物の影響が挙げられます。その中でも便秘となる原因の多くを占めているのは食生活の乱れです。
体内の水分が不足している状態だと便から水分を吸収して血液中の水分量を維持しているので便秘になります。また食物繊維には水分を便に蓄える役割があり、便の量を増やすことで排便を容易にしやすくしてくれるため、食物繊維不足も便秘の要因となります。
便秘が女性に多い理由として、筋力低下も大きな原因の1つといえるでしょう。便を押し出す力が弱いために便を上手く排出できず、排便できたとしても全部出しきれずに残便感を感じることもあるかもしれません。
さらに慢性的に便秘が続いている人で下剤を乱用していた場合、下剤がないと排便できないという悪循環が生まれてしまいます。
そのため下剤はあまり多用せず、主な原因である食生活の見直しから始めると便秘が改善されやすくなるでしょう。
体内の水分が不足している状態だと便から水分を吸収して血液中の水分量を維持しているので便秘になります。また食物繊維には水分を便に蓄える役割があり、便の量を増やすことで排便を容易にしやすくしてくれるため、食物繊維不足も便秘の要因となります。
便秘が女性に多い理由として、筋力低下も大きな原因の1つといえるでしょう。便を押し出す力が弱いために便を上手く排出できず、排便できたとしても全部出しきれずに残便感を感じることもあるかもしれません。
さらに慢性的に便秘が続いている人で下剤を乱用していた場合、下剤がないと排便できないという悪循環が生まれてしまいます。
そのため下剤はあまり多用せず、主な原因である食生活の見直しから始めると便秘が改善されやすくなるでしょう。
便秘になりやすい人の特徴を教えてください。
便秘になりやすい人の特徴の1つは、不規則な生活を送っている人です。食生活が乱れやすくなるだけでなく、睡眠不足やストレスの蓄積により自律神経が乱れ便秘を引き起こしやすくなります。
他にも日頃から抗ヒスタミン薬や抗うつ薬を内服している人、下剤・浣腸を定期的に使用している人も便秘になりやすいです。定期的に内服している薬の影響で便秘になっている人はかかりつけ医に相談しましょう。
また女性に便秘が多いのは冷え性があり、デスクワークや運動不足などで筋力が少なく踏ん張る力が足りないことなどが要因となっています。
便秘に悩んでいて運動習慣がない女性は、仕事の合間でも歩く時間を増やすなど定期的に運動する習慣を取り入れると、便秘が改善されるかもしれません。
他にも日頃から抗ヒスタミン薬や抗うつ薬を内服している人、下剤・浣腸を定期的に使用している人も便秘になりやすいです。定期的に内服している薬の影響で便秘になっている人はかかりつけ医に相談しましょう。
また女性に便秘が多いのは冷え性があり、デスクワークや運動不足などで筋力が少なく踏ん張る力が足りないことなどが要因となっています。
便秘に悩んでいて運動習慣がない女性は、仕事の合間でも歩く時間を増やすなど定期的に運動する習慣を取り入れると、便秘が改善されるかもしれません。
便秘が続くとどうなるのでしょうか?
便秘が続いてしまうと、宿便の影響によって腸閉塞を引き起こす可能性があります。腸閉塞とは、腸内で食物・水分・ガスの通過障害が起きている状態のことをいいます。
腸閉塞は腹痛・腹部膨満感・食欲不振などの症状が出現し、治療は絶食入院・手術が必要です。悪化すると腸が破裂し腹膜炎を合併する危険もあるので、便秘を放置せず一向に改善されない場合は医療機関で内服薬・浣腸の処方などで対処すると良いでしょう。
腸閉塞は腹痛・腹部膨満感・食欲不振などの症状が出現し、治療は絶食入院・手術が必要です。悪化すると腸が破裂し腹膜炎を合併する危険もあるので、便秘を放置せず一向に改善されない場合は医療機関で内服薬・浣腸の処方などで対処すると良いでしょう。
編集部まとめ
便秘はガスや食物の通過障害のことをいい、便秘となる原因の大半が水分不足や食物繊維不足など食生活の乱れです。
自分が少し食事内容を変える意識を持ち、リズムを整えた生活を送ってストレスを溜め込まないようにするだけで徐々に便秘は改善されます。
しかし持病で内服薬を使用していることで便秘を引き起こしたり、慢性的に便秘が続いたりしている人も中にはいるでしょう。
便秘が続いているだけの場合は大きく身体に影響を及ぼすことはありませんが、腸閉塞や憩室炎などの合併症も発症すると、最悪の場合命の危険もあります。
便秘で悩んでいたり、「いつもと何か違う」と感じたりした時には早めに医療機関へ受診しましょう。