「アルコール依存症」の予防法はご存知ですか?再発を防ぐ方法も解説!【医師監修】
「お酒は百薬の長」という古い言葉のように、程よい飲酒は私たちの体に良い影響をもたらします。
血行を良くしたりリラックス効果があったり、初対面の方でも一緒にお酒を囲めば、心の距離が一気に縮まることもあるでしょう。
しかし、過度な飲酒が重なると「お酒は万病のもと」へと豹変します。
この記事では、お酒が原因の数ある症状の中でも、アルコール依存症に焦点を当てて解説します。
原因や治療法・予防方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
※この記事はMedical DOCにて『「アルコール依存症」になると現れる初期症状はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
アルコール依存症の予防方法
アルコール依存症を防ぐ方法が知りたいです。
適量というのは男性で1日20グラム、女性で1日10グラム以内です。ビールの500ml中瓶1本でアルコール量は20グラムですから、想像よりかなり少ない量だと感じるでしょう。しかし、現在お酒を飲む機会が多いという方ほど、特に適量の飲酒を心がけなければ予防にはなりません。
アルコール依存症の再発を防ぐ方法を教えてください。
本人の治したいという強い意志や治療への積極性も大切ですが、家族をはじめとした周囲のサポートも欠かせません。自分一人で抱えることなく周囲の環境にも目を向け、遠慮することなく頼るようにしましょう。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
アルコール依存症は薬物依存と同じであり、気づいた頃には後戻りすることができないほどに症状が進行しています。症状が進行すればするほど、治療はきつい道のりとなるでしょう。
アルコール依存症にならないためには、普段から適量の飲酒を心がけることが大切です。「百薬の長」に収まる程度でいられるよう、自制心を持って上手に付き合っていきましょう。
編集部まとめ
今回は、お酒を飲むことに対してコントロールができないほどにアルコールに依存してしまうアルコール依存症について解説しました。
アルコール依存症は決して特別な病気ではなく、お酒を飲む習慣がある方であれば誰でもかかりうる病気です。
しかし多量飲酒を避け、適量の飲酒を守ることを心がけていれば、予防できない病気ではありません。
アルコール依存症の正しい知識を身につけ、飲酒へのリスクをしっかり把握しておきましょう。