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「小脳梗塞」の前兆となる症状はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2025/03/25
小脳梗塞の特徴や症状

小脳梗塞は後頭部にある小脳に発生した脳梗塞です。通常の脳梗塞とは異なる小脳梗塞ならではの症状も見られます。

こちらでは小脳梗塞の症状や治療法についてさまざまな質問にお答えしています。

突然発症する小脳梗塞ですが、早い段階で治療を行うことで後遺症も残さず完治が可能です。

原因や症状の他に前兆についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

プロフィールをもっと見る
大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

※この記事はMedical DOCにて『「小脳梗塞」とは?症状や前兆についても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

小脳梗塞の特徴や症状

指を立てる男性医師

小脳梗塞とはどのような病気ですか?

  • 小脳梗塞は脳の小脳で発生する脳梗塞です。小脳は後頭部の下部にあり、体のバランスを保つ機能を司ります。
  • 小脳の血管のうち、椎骨動脈が詰まり血液が充分に流れなくなることで発症します。
  • 脳梗塞の中では発症頻度は比較的少なく、脳梗塞全体の2〜6%です。
  • 前期高齢者がかかりやすく、どちらかというと男性に多いのが特徴です。
  • 比較的かかりにくい疾病ですが、早期に発見し治療を行う必要があります。

どのようなことが原因で小脳梗塞になりますか?

  • 小脳梗塞の発症原因としては生活習慣によるものが多く、脂質や糖質の多い食べ物の過剰摂取は、血流の妨げになり小脳梗塞を引き起こす大きな原因です。
  • アルコールの過剰摂取や喫煙習慣も血管を収縮させて血流悪化のもとになります。
  • これもまた小脳梗塞の原因となるのです。糖尿病や高血圧などの生活習慣病も血管を詰まらせるリスクを高めます。
  • また先天的に椎骨動脈が細い場合や狭まっている場合には、怪我などがきっかけで血管が詰まってしまうことがあります。
  • この場合にも小脳梗塞を引き起こすことがあるのです。これは比較的若い人に多いケースです。

症状について教えてください。

  • 小脳は体のバランスを保つ役割を持っています。小脳梗塞によってバランス感覚や平衡感覚に支障をきたし、真直ぐに歩けない・ふらつきがあるなど運動障害を引き起こします。
  • その他、めまいや嘔吐が主な症状です。
  • しかし、これらの症状だけでは突発性の難聴と診断されることがあり、小脳梗塞と診断がつきにくい場合もあります。
  • また、小脳梗塞特有の症状として、麻痺は無く力も入るのに手足がうまく動かないことが挙げられます。
  • 構音障害も症状のひとつですが、酔っぱらったような話し方になるため、障害が起きているとすぐに理解されないこともあるのです。

前兆はありますか?

  • 小脳梗塞は突然起こることが多いのですが、小脳梗塞を含む脳梗塞の前兆と考えられる症状に一過性脳虚血発作があります。
  • 一過性脳虚血発作の場合、血管が一時的に詰まっている状態で血栓が溶ければ自然に血流が戻り症状は消えます。
  • このため重要視されないことが多いのですが、この後脳梗塞になってしまうケースがあり、脳梗塞の前兆ともいえるのです。
  • 一過性脳虚血発作の症状には次のような症状があります。
  • ろれつが回らなくなる
  • 顔面麻痺
  • 手足の痺れ
  • 症状が改善されても15%〜20%の人が3ヶ月以内に脳梗塞を発症するといわれ、その半数は数日以内に発症しています。
  • 放置せずにできるだけ早く医療機関を受診するようにしてください。
  • さらに小脳梗塞の場合、回転性のめまいやふらつきなどの運動障害が初期の症状としてあらわれる場合が多いので早急な受診が必要です。

編集部まとめ

指示する女性
脳の中で体のバランスや平衡感覚を司るのが小脳です。小脳梗塞は小脳の椎骨動脈が何らかの要因で詰まることで発症します。

小脳梗塞の症状ではめまいや嘔吐の他に、体が思うように動かない・ふらつきがあり真直ぐ動けないなどの運動失調が大きな特徴です。

早急な治療で後遺症を残さないケースが多いのも特徴なので、おかしいと思ったらすぐに受診するようにしましょう。

この記事の監修医師

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