目次 -INDEX-

  1. Medical DOC TOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 「ビタミンB12」が不足しやすい人の”4つの特徴”とは?現れる症状も解説!

「ビタミンB12」が不足しやすい人の”4つの特徴”とは?現れる症状も解説!

 公開日:2026/04/22
「ビタミンB12」が不足しやすい人の”4つの特徴”とは?現れる症状も解説!

ビタミンB12が不足するとどんな症状が現れる?メディカルドック監修医が不足すると現れる症状・不足しやすい人の特徴などを解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「ビタミンB12の多い食べ物」は何かご存じですか?不足すると現れる症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

田中 志緒莉

監修管理栄養士
田中 志緒莉(管理栄養士)

プロフィールをもっと見る
保育園、児童発達支援センターで7年勤務し、栄養管理や衛生管理、健康相談や試食会を担当。特に子どもからの味覚の形成に関わった。その後管理栄養士を取得し、母校である函館短期大学にて教育助手として3年勤務し、市役所にて現在勤務。一度子ども食堂主催の講師の経験有り。

「ビタミンB12」とは?

「ビタミンB12」とは?

ビタミンB12は水溶性ビタミンの一種で、コバルトを含有する化合物(コバラミン)が補酵素※¹として機能し、アミノ酸代謝に関与します。主に造血作用や神経機能の維持に重要な役割を果たします。ビタミンB12は基本的に動物性食品に含まれているため、菜食主義者(ビーガン、ベジタリアン)の方は欠乏に注意する必要があります。ビタミンB12の欠乏により、巨赤芽球性貧血や脊髄及び脳の白質障害、末梢神経障害が起こります。補酵素とは、酵素(たんぱく質)の働きを助けて代謝を促進する物質です。私たちが食べたものを分解し、消化・吸収・排泄といった生命活動を円滑に行うために、酵素とともに働きます。

ビタミンB12の一日の摂取量

ビタミンB12の一日の摂取量

目安量は男女同量
・0~5か月 0.4μg/日
・6~11か月 0.9μg/日
・1~5歳 1.5μg/日
・6~7歳 2.0μg/日
・8~9歳 2.5μg/日
・10~11歳 3.0μg/日
・12歳以上 4.0μg/日
・妊婦、授乳婦 4.0μg/日

ビタミンB12が不足すると現れる症状

ビタミンB12が不足すると現れる症状

貧血

症状の特徴:息切れ、動悸、顔面蒼白
応急処置・緊急対処法が必要な貧血の症状としては、失神(一時的に意識を失うこと)やめまい、立ちくらみといった症状です。これらは全て、脳に酸素が足りていない状態で生じる症状です。これらの症状を感じたら、まず初めにできる緊急対処法は、その場にしゃがんだ体勢とすること、そしてできるだけ安静にして酸素の消費量を抑えることです。屋内など、周囲が安全で横たわれるシチュエーションなら横になり、応急処置としてショック体位の体勢とします。ショック体位とは、足を頭より15cmから30㎝ほど高くした体勢のことです。こうすることによって、下半身の血液を脳や内臓に送ることができます。貧血で立ちくらみや失神がおきているときは、血圧も下がっていることが多いのですが、その際にもこのショック体位が有効です。

神経障害

症状の特徴:手足のしびれやピリピリ感、感覚消失、筋力低下
脳神経内科を受診するようにしましょう。手足のしびれ・痛みや、力が入らない状態が急速に悪くなって、自力で病院へ行くことができない場合は救急車を呼んでください。

精神的な影響

症状の特徴:記憶障害やうつ病、集中力の低下、高齢者では認知機能の低下と誤認される可能性があります。
記憶が飛ぶ症状は、決して一人で抱え込むべき問題ではありません。上記の症状が出た際はまずは気軽に精神科・心療内科に相談してみてください。

ビタミンB12が不足しやすい人の特徴

ビタミンB12が不足しやすい人の特徴

ビーガン、ベジタリアンなど菜食主義の人

私たちの体にはビタミンB12を一定期間蓄える機能があるため、短期間の摂取不足ではすぐに欠乏状態にはなりません。しかし、動物性食品を一切摂らないビーガンや、動物性食品の摂取が限定的なベジタリアンの方は、長期的に見るとビタミンB12が不足するリスクが高くなります。 植物性食品の中でも、海苔にはビタミンB12が含まれているとされますが、その多くは体内で利用できない「類似体(擬似ビタミンB12)」である可能性があるため、信頼できる摂取源とは言えません。そのため、必要に応じてサプリメントなどで補うことが推奨されます。

胃や回腸を切除した人

ビタミンB12の吸収に必要な内因子(たんぱく質)は胃の壁細胞から分泌されます。内因子と結合したビタミンB12は小腸へ送られ、回腸で吸収されます。そのため、手術で胃や回腸を切除したりすればビタミンB12を吸収できず、欠乏する可能性があります。

胃粘膜に萎縮などの障害がある人

内因子(たんぱく質)の分泌が減少し、ビタミンB12の吸収率が低下して欠乏状態に陥る可能性があります。

胃酸の分泌が少ない人

胃酸は食べた物が胃の中に運ばれると、結合している栄養素を分解し、吸収しやすくします。ビタミンB12はたんぱく質と結合したまま胃の中に運ばれて胃酸により体内へ吸収されます。胃酸の分泌が少ないことでうまくたんぱく質から切り離すことができず体内に吸収できなくなります。日本人は胃酸の分泌量が少ないと言われており、さらに暴飲暴食、ピロリ菌感染、加齢によってその分泌量は低下します。

「ビタミンB12の食べ物」についてよくある質問

「ビタミンB12の食べ物」についてよくある質問

ここまでビタミンB12の食べ物などを紹介しました。ここでは「ビタミンB12の食べ物」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

ビタミンB12が多く含まれているフルーツを教えてください。

田中 志緒莉田中 志緒莉

ビタミンB12は主に動物性食品に多く含まれ、野菜やフルーツなどの植物性食品にはほとんど含まれていません。フルーツは他のビタミンやミネラル、食物繊維の供給源として重要ですが、ビタミンB12の摂取を目的とするのは適切ではありません。

まとめ

ビタミンB12は水溶性ビタミンの一種で、比較的熱に強いとされていますが、調理時には煮汁に溶け出すため、調理方法に注意が必要です。主に造血作用や神経機能の維持に重要な役割を果たします。 動物性食品に多く含まれているため、菜食主義者の方は欠乏に注意が必要です。海苔や納豆などの一部の植物性食品にもビタミンB12が検出されることがありますが、含まれる型によっては体内で有効に働かない場合もあるため、確実な摂取を望む場合はサプリメントの活用が推奨されます。 また、ビタミンB6や葉酸、ビタミンCなどと一緒に摂取することで相乗効果が期待されます。反対に、アルコールやカフェインの過剰摂取は吸収を妨げる可能性があるため、控えめにすることが望ましいでしょう。

「ビタミンB12」と関連する病気

「ビタミンB12」と関連する病気は8個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する病気

  • 悪性貧血(巨赤芽球性貧血)
  • 高ホモシステイン尿症
  • 高ホモシステイン血症
  • 知覚障害
  • 食欲不振
  • 倦怠感
  • メチルマロン酸血症

「ビタミンB12」と関連する症状

「ビタミンB12」と関連している、似ている症状は14個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 息切れ
  • 疲労感
  • 顔面蒼白
  • 手足のしびれ
  • 感覚消失
  • 筋力低下
  • 記憶障害
  • うつ症状
  • 集中力の低下
  • 胃酸分泌低下
  • 胃粘膜の萎縮

この記事の監修管理栄養士

注目記事