「カルシウム不足」で起こる3つの病気は?症状や対処法を管理栄養士が解説!

カルシウム不足が招く重篤な病気とは?メディカルドック監修医が、骨粗しょう症や低カルシウム血症、くる病などの疾患について、原因や注意すべき兆候を詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「カルシウムが不足」すると現れる5つの症状はご存知ですか?管理栄養士が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修管理栄養士:
衞藤 しおり(管理栄養士)
目次 -INDEX-
「カルシウム」とは?

人体に最も多く存在するミネラルで、99%は骨や歯に存在し1%は血液の凝固や筋肉の収縮機能に関与しています。日本人に不足しがちな栄養素です。
カルシウムの一日の摂取量

日本人の食事摂取基準(2025年版)では、成人1人1日当たりの推奨量を男性で750mgから800mg、女性で650mgと設定しています。
カルシウム不足に関連する病気・疾患

骨粗しょう症
骨密度が低下し骨折のリスクが高まる疾患です。特に閉経後の女性はエストロゲンという女性ホルモンの分泌が大幅に減少する為、骨を形成する力などが弱くなりよりリスクが高まります。カルシウム、ビタミンDを意識的に摂取し、日光に当たる、運動するなどの生活習慣を心がけてください。研究結果では、ビタミンKを含む納豆の摂取が多い地域ほど骨折が少ないという報告や、ビタミンDが筋力を維持し転倒自体を防止するのに良いという研究結果があります。
定期的な健康診断や骨密度検査を受けることが重要です。骨密度検査は、骨の強さを数値で確認でき、骨粗しょう症のリスクを早期に発見する手段として有効です。整形外科、内科、婦人科へ受診してください。
低カルシウム血症
慢性的な血中カルシウム不足により、筋肉のけいれん、しびれ、筋肉痛、感覚異常(テタニー)などの症状が現れます。また、錯乱や抑うつ、忘れっぽさといった神経症状が見られ、重度の場合は喉頭痙攣や全身痙攣が起こり呼吸困難につながる危険があります。カルシウムやマグネシウム、ビタミンDの内服が主な治療法です。症状が長引く、もしくは強くなる場合は、内科、神経内科へ。息が苦しいなどの症状が現れた場合、救急外来や救急車を利用してください。
くる病(小児期)・骨軟化症(成人期)
くる病では、乳歯の生え遅れ、O脚やX脚などの症状がみられます。骨軟化症では、骨の変形や痛み、筋力低下などの症状がみられます。カルシウム不足、ビタミンDやリンの異常、遺伝性疾患が原因です。近年、日焼け止めの常用等によりくる病が増加傾向にあります。日光浴とカルシウムやビタミンD、リンなどを意識した食事療法。重篤な場合はビタミンⅮを内服します。遺伝子などの変化によるものは、リンやビタミンDの継続的な内服となります。骨折、骨の痛みや変形といった症状が現れた場合、整形外科、もしくは内分泌内科。小児の場合は小児科の受診も検討してください。
「カルシウム不足」についてよくある質問

ここまでカルシウム不足について紹介しました。ここでは「カルシウム不足」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
カルシウム不足を解消するにはどんな食品が一番よいですか?
衞藤 しおり
一番効率よく摂取できる食品は乳製品ですが、吸収や働きを助けるためにも他のミネラルやビタミンとの組み合わせが大切になってきます。結局はいろんなものを偏りなく摂取することがカルシウム不足解消の近道といえます。
まとめ
骨密度は20歳をピークに年齢とともに減少します。日頃からカルシウムを意識して自分の体を一生支えられる骨づくりをしていきたいですね。とても大切な役割を担うカルシウムは、日本人には不足しているといわれるミネラルです。
効果的な摂取方法なども積極的に取り入れていきましょう。カルシウムがうまく体の中で吸収・機能していくためにも、適度な運動と睡眠、日光浴【ま(豆)ご(ごま)わ(海藻)や(野菜)さ(魚)し(きのこ)い(イモ)】を意識した食事を心がけていきましょう。
「カルシウム不足」と関連する病気
「カルシウム不足」と関連する病気は8個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
内分泌系の病気
- 副甲状腺機能低下症
- くる病
- 骨軟化症
- 骨粗しょう症
精神科の病気
- うつ病
- 記憶障害
「カルシウム不足」と関連する症状
「カルシウム不足」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。