在宅医療を支える「多職種連携」とは?医師や看護師以外に関わる専門職と連携のメリット【医師解説】

在宅医療では、医師だけでなく、多くの職種が関わりながら患者さんを支えています。多職種が連携することで、より質の高い医療を提供することが可能になります。そこで、在宅医療の現場で具体的にどのような連携がおこなわれているのか、多職種が関わることでどのようなメリットがあるのかなどについて、ハーモニークリニックの中井 秀一先生に解説してもらいました。

監修医師:
中井 秀一(ハーモニークリニック)
編集部
在宅医療における多職種連携とは何ですか?
中井先生
医師を中心に、看護師、薬剤師、リハビリスタッフなどが連携し、患者さんの在宅療養を支える仕組みです。医療職に限らず、ケアマネジャーや訪問ヘルパー、さらには医療秘書、事務スタッフなども連携し、患者さんの状況に応じたサポートをおこないます。
編集部
状況に応じたサポートとは、どういうことでしょうか?
中井先生
在宅医療と一口に言っても、治療だけでなく食事やトイレ、服薬などたくさんの要素から成り立っています。治療や日々の全身状態管理などを医師や訪問看護師がおこない、食事や排泄などの介護やケアは訪問ヘルパーが担当し、トイレなど生活における動作訓練は理学療法士や作業療法士、嚥下や言語障害などは言語聴覚士、服薬指導や多処方・残薬などの確認については薬剤師など、それぞれの場面でそれぞれの専門職が介入します。さらに、患者さんの歯などに問題がおきた場合などは、訪問歯科医が介入することもあります。
編集部
それぞれの専門家が関わっているのですね。
中井先生
そうですね。現場では、看護師が歩行練習のリハビリをしたり、理学療法士が排泄介助に入ったり、薬剤師が全身状態の相談を受けるなど、各々の専門以外のことを担うなど、全人的に対応が必要とされることもあります。
編集部
なるほど。そうしたサポートがあると安心です。
中井先生
さらに、多くのスタッフが関わることで、多方向からの視点で患者さんの状態を把握できるため、例えばAという職種では気が付かなかった細かな状態の変化も、Bという職種が見ることで早期に発見できるなど、見落としのない適切な治療・ケアをおこなうことができます。
※この記事はメディカルドックにて<多職種連携、チーム医療で患者に寄り添う「在宅医療」とは?【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。



