喫煙者の5人に1人が発症?「COPD」の恐ろしい進行と受診の目安となる初期症状【医師解説】

喫煙を主な原因として発症するCOPD(慢性閉塞性肺疾患)。体を動かしたときに息切れしたり、咳や痰が長引いたりするだけでなく、重症化すると日常に支障が及ぶこともある疾患です。COPDを発症したらまずは禁煙をすることが絶対必要ですが、発症してから禁煙したのでは遅いのでしょうか? 今回はCOPDの症状と原因について、宮澤内科・呼吸器クリニックの宮澤先生に教えてもらいました。

監修医師:
宮澤 知行(宮澤内科・呼吸器クリニック)
編集部
「過去の喫煙率が関係している」とはどういうことですか?
宮澤先生
COPDは大気汚染や遺伝などでも発症しますが、一番の原因は喫煙です。つまり、過去の喫煙が現在の病気を招いているのです。研究により、喫煙年数が長かったり、1日に吸う本数が多かったりすればするほど、COPDの症状もひどくなることがわかっています。怖いのは、本人が吸っていなくても周りに吸っている人がいれば、その影響を受ける可能性があるということ。つまり、受動喫煙もCOPDの原因になるのです。
編集部
タバコを吸っている人は、必ずCOPDを発症するのですか?
宮澤先生
必ずというわけではありませんが、研究により喫煙者の15~20%がCOPDを発症することがわかっています。喫煙者の5〜6人に1人はCOPDを発症するのですから、これは非常に高い数値です。喫煙が発症に関係していることから、COPDは肺の生活習慣病とも言われています。
編集部
症状がひどくなるとどうなるのですか?
宮澤先生
COPDは進行性の疾患です。そのため放置すると呼吸がますます苦しくなり、呼吸困難で寝たきりの状態になることもあります。また、肺炎や肺がんのリスクが高まることもあり、大変危険です。COPDと診断されたらすぐに治療を開始することが必要です。
編集部
COPDを早期に発見するために、どんな症状が出たら受診すればよいでしょうか?
宮澤先生
たとえば現在40歳以上で、喫煙している、あるいは過去に喫煙していた人で、息切れや咳、痰などが続く人は、早めに呼吸器科を受診しましょう。また階段を上がると息切れがしたり、早歩きすると呼吸が乱れたりする人も要注意。それから、人間ドックなどで肺機能検査を受け、精密検査を受けるように指示された人も早めに受診してください。
※この記事はメディカルドックにて<喫煙経験者5人に1人がかかる「COPD」とは? もう禁煙しても手遅れ?【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。




