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大腸カメラを「楽に受けるコツ」とは?痛みを抑える方法や準備のポイント【医師解説】

 公開日:2026/04/27
大腸カメラを楽に受けるコツ

大腸がんは、日本において死亡率・罹患率ともに高い疾患の1つです。特に近年では、食生活の欧米化や生活習慣の変化により、大腸がんの発症リスクが増加しています。大腸がんの早期発見・早期治療に最も有効なのが「大腸カメラ(大腸内視鏡検査)」ですが、「いつから受けるべきなのか?」「どんな症状があれば検査を考えるべきか?」と疑問に思う人も多いでしょう。今回は、大腸カメラを楽に受けるコツなどについて「日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック」の石岡先生にお話を伺いました。

石岡 充彬

監修医師
石岡 充彬(日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック)

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秋田大学医学部医学科卒業。その後、秋田大学医学部附属病院、がん研有明病院などで経験を積む。2024年、東京都中央区に「日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック」を開院。医学博士。日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本内科学会認定内科医。

編集部編集部

大腸カメラはつらいイメージがあるので、受けるのをためらってしまいます……。

石岡 充彬先生石岡先生

たしかに「大腸カメラは痛い・つらい」というイメージを持つ人は多いですが、近年は技術の進歩により、以前よりも負担は軽減されています。鎮静剤を使用すると、ほぼ眠った状態で検査を受けることができるため、不快感はほとんどないと思います。また、内視鏡の細径化や挿入技術の向上により、検査そのものの負担も大幅に軽減されています。

編集部編集部

検査前に下剤を飲むのが嫌なのですが、なんとかならないのでしょうか?

石岡 充彬先生石岡先生

従来の下剤は大量に飲む必要がありましたが、最近では飲みやすいタイプや少量で済むタイプの下剤も登場しており、負担が軽減されています。また、医療機関によっては下剤を院内で服用できる場合もあります。不安がある場合は事前に医師と相談し、できるだけ負担を減らせる方法を選ぶことが大切です。

編集部編集部

ほかに、大腸カメラを楽に受けるコツがあれば教えてください。

石岡 充彬先生石岡先生

大腸カメラを楽に受けるためには、事前の準備が重要です。まず、検査前日は消化の良い食事を心がけることが大切です。具体的には、繊維の少ないうどんやおかゆ、スープなどを選ぶといいでしょう。脂っこいものや繊維質の多い野菜、海藻類は消化しにくいため、避けるのが望ましいと思います。また、水分を十分に摂ることで腸内の洗浄がスムーズになり、検査を受けやすくなります。下剤の服用についても、冷やして飲むと飲みやすくなることもありますし、飲むペースを調整することで負担を減らすことも可能です。さらに、鎮静剤を使用することで、検査中の不快感をほぼ覚えることなく検査を終えることができます。ただし、鎮静剤を使用した場合は、検査後に車の運転ができないため、公共交通機関を利用するか、付き添いの人と一緒に行くと安心です。

編集部編集部

ほかにもありますか?

石岡 充彬先生石岡先生

大腸カメラを受ける医療機関の選び方も、検査を楽に受けるために重要なポイントです。口コミや評判を参考にしながら、技術力の高い医師がいる病院を選びましょう。具体的には、「日本消化器内視鏡学会専門医が在籍している医療機関」「がん専門病院や大きな医療機関の内視鏡診療部」「内視鏡に特化した施設などで経験を積んでいる先生が在籍している」などを基準に選ぶといいでしょう。鎮静剤を使用できるかどうかや、検査時にポリープが見つかった場合、その場で切除が可能かどうかも事前に確認しておくといいと思います。ポリープが切除できる医療機関であれば、改めて手術のために来院する必要がなく、1回の検査で治療まで完了することができます。検査に関する不安や疑問がある場合は、事前に医師に相談し、十分に納得したうえで検査を受けることが大切です。特に、過去に内視鏡検査でつらい経験をしたことがある人や、体調が不安な人は、どのような対策が取れるかを話し合っておくといいでしょう。

編集部編集部

最後に読者へのメッセージをお願いします。

石岡 充彬先生石岡先生

大腸がんは早期発見・早期治療が重要である一方で、自覚症状が出にくく、発見が遅れることも少なくありません。特にリスク因子を持つ方や検査が推奨される年齢に達した人は、定期的な大腸カメラ検査を受けることが大切です。検査にネガティブなイメージを持つ人もいますが、現在では鎮静剤の使用や技術の進歩により、負担を軽減した検査が可能になっています。ご自身の健康を守るためにも、適切なタイミングで大腸カメラを受けましょう。

※この記事はメディカルドックにて<大腸がんを防ぐ「大腸カメラ」を受けるべき人の特徴はご存じですか? 見つかる病気・ベストタイミングも医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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