「大腸がん」のリスクが高い人の特徴とは?検査を受けるべき目安について【医師解説】

大腸がんは、日本において死亡率・罹患率ともに高い疾患の1つです。特に近年では、食生活の欧米化や生活習慣の変化により、大腸がんの発症リスクが増加しています。大腸がんの早期発見・早期治療に最も有効なのが「大腸カメラ(大腸内視鏡検査)」ですが、「いつから受けるべきなのか?」「どんな症状があれば検査を考えるべきか?」と疑問に思う人も多いでしょう。今回は、大腸がんのリスクが高い人について、「日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック」の石岡先生にお話を伺いました。

監修医師:
石岡 充彬(日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック)
編集部
早期発見のためには、症状がなくても受けた方がいいのですね。
石岡先生
そのとおりです。大腸がんは早期に発見すればするほど根治率が高くなるため、定期的な大腸カメラ検査が推奨されています。また、がんの早期発見にとどまらず、がんの前段階である大腸ポリープを発見し切除することで、大腸がんの予防も可能となります。特に、便潜血検査で陽性と出た人は異常が大腸内にある可能性が高いため、症状がなくても必ず内視鏡検査による精密検査を受けることが必要です。
編集部
症状がなくても、受けた方がいい人というのも教えてください。
石岡先生
症状がない場合でも40歳以上の人は大腸がんのリスクが高まるため、定期的な検査を受けることが推奨されます。特に、ご家族や血縁者に大腸がんや大腸ポリープの病歴がある人は、遺伝的な要因により発症リスクが高くなるため、より若いうちからの検査を検討するといいでしょう。また、過去に大腸ポリープを指摘された人も、定期的にフォローアップをおこなう必要があります。
編集部
やはり、リスク因子を持っている人は、大腸カメラを早めに受けるべきですね。
石岡先生
そう思います。乳がんや子宮がんの既往のある人は、大腸がんとの関連が指摘されているため、積極的な検査が推奨されます。また、胆のう摘出術を受けた人も、大腸ポリープの発生リスクが上昇するとされているため、定期的な経過観察が必要です。ほかにも、生活習慣に関わる因子として、肥満(BMI25以上)の人や、運動不足の人、飲酒・喫煙習慣のある人、食物繊維の摂取量が極端に少ない人などは、大腸ポリープの発生リスクが高いと言われています。
※この記事はメディカルドックにて<大腸がんを防ぐ「大腸カメラ」を受けるべき人の特徴はご存じですか? 見つかる病気・ベストタイミングも医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。




