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糖尿病は骨密度が高くても油断禁物!糖尿病患者が知るべき骨折予防【医師解説】

 公開日:2026/04/24
糖尿病の人が骨折を防ぐには?

骨粗しょう症を発症すると、わずかな衝撃で骨折をしてしまい、日常生活に大きな支障を招くこともあります。実は糖尿病と骨粗しょう症は密な関係にあり、糖尿病を発症すると骨粗しょう症のリスクも上昇します。糖尿病の人が骨折を防ぐにはどうしたらよいのかについて、本駒込内科・糖尿病内科クリニックの菊野先生にメディカルドック編集部が詳しく聞きました。

菊野 庄太

監修医師
菊野 庄太(本駒込内科・糖尿病内科クリニック)

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福井大学 医学部医学科卒業。国家公務員共済組合連合会 虎の門病院内分泌代謝科などを経て本駒込内科・糖尿病内科クリニック院長就任。日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内科学会、日本糖尿病学会、日本内分泌学会。

編集部編集部

そのほかにも、糖尿病の人が骨折しやすくなる原因はありますか?

菊野 庄太先生菊野先生

糖尿病罹病期間が長いほど、また血糖コントロール状況が悪いほど、骨折リスクが上昇するという報告があります。とくに糖尿病治療中のご高齢の患者さんや、腎機能障害のある患者さんでは、低血糖のリスクが高くなります。これが転倒の原因となって、骨折率を上昇させるという可能性も考えられています。

編集部編集部

低血糖や転倒にも注意が必要なのですね。

菊野 庄太先生菊野先生

その通りです。ご高齢の糖尿病患者さんの筋肉量の減少(サルコペニア)も、運動機能やバランス機能を低下させ、転倒の原因となります。こうした骨折にも注意が必要です。

編集部編集部

筋肉量の減少にも注意が必要なのですね。

菊野 庄太先生菊野先生

はい。筋肉量が落ちないよう、バランスの良い食事療法で、過度の痩(や)せにならないようにすることも大切です。

編集部編集部

ほかにどんなことに注意すればいいのでしょう?

菊野 庄太先生菊野先生

定期的に骨密度検査をして、必要に応じて骨粗しょう症の治療を受けるようにしましょう。骨密度が高くても安心せずに、血糖コントロールと同時に、転倒などによる骨折を予防していくことが大切です。そのため、医療機関で相談し、自分にとって適した血糖管理目標値を確認してもらい、低血糖やサルコペニアを予防しながら、糖尿病治療を継続するようにしましょう。目標とすべき血糖値・HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の値や治療内容は、糖尿病の種類、年齢や合併症の程度によって異なります。

編集部編集部

最後に読者へのメッセージがあれば。

菊野 庄太先生菊野先生

糖尿病患者さんでは、骨密度から予測されるよりも、骨折リスクが大きいと言われています。骨密度が高くても油断せずに、糖尿病の病歴の長い人や、血糖コントロール状況に不安のある人は医療機関で相談し、自身に合った治療目標を確認してもらい、治療を継続していくようにしましょう。

※この記事はメディカルドックにて<【骨折に要注意】「糖尿病」患者の骨粗しょう症発症リスクについて教えて>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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