「子宮頸がん」ワクチンのある「がん」だからこそできる予防法とは【医師解説】

子宮頸がんは進行するまで自覚症状がほとんどないため、早期発見が重要な病気です。その前段階とされるのが「子宮頸部異形成」。この段階で適切な治療を受ければ、がんを防げると言われています。そこで、子宮頸部異形成の治療とがん予防について「AOクリニック」の村上功先生に解説してもらいました。

監修医師:
村上 功(AOクリニック)
編集部
子宮頸部異形成の治療後に再発することもあるのですね。
村上先生
そうですね。HPVに再感染した場合や、残存していた異常細胞が増殖した場合に再発することがあります。そのため、定期検診を受け、異常がないかを継続的にチェックすることが大切です。
編集部
子宮頸がんを防ぐために、日常生活でできることはありますか?
村上先生
まずはHPVワクチンや定期検診をしっかり受けること。その上で規則正しい生活を送り、免疫力を高めることが大切です。バランスの取れた食事や適度な運動、ストレス管理を心がけると良いのではないかと思います。
編集部
最後に読者へのメッセージをお願いします。
村上先生
子宮頸がんは、妊娠に適した年代と重なる20~30歳代に増加しています。子宮頸がんの初期やその前段階では、ほとんどが自覚症状はなく、自分で気づくことは困難です。もちろん原因となるHPVに感染しても気づくことはできません。症状が出てからでは、子宮頸がんがすでに進行している可能性があります。HPVワクチン接種と検診は役割が違うため、どちらも受けることが重要です。 自分の健康のため、家族のため、そして大切なこれからを守るために、20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。
※この記事はメディカルドックにて<「子宮頸部異形成」はどれくらいで『子宮頸がん』になるかご存じですか? がん化予防法も解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。




