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「子宮頸がん」ワクチンのある「がん」だからこそできる予防法とは【医師解説】

 公開日:2025/12/28
ワクチンのある「がん」 子宮頸がんの予防法を医師が解説

子宮頸がんは進行するまで自覚症状がほとんどないため、早期発見が重要な病気です。その前段階とされるのが「子宮頸部異形成」。この段階で適切な治療を受ければ、がんを防げると言われています。そこで、子宮頸部異形成の治療とがん予防について「AOクリニック」の村上功先生に解説してもらいました。

村上 功

監修医師
村上 功(AOクリニック)

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慶應義塾大学医学部卒業。その後、慶應義塾大学病院や東邦大学医療センター大橋病院、地域の中核となる総合病院で産婦人科の研鑽を積む。2013年にはケンブリッジ大学病理学教室博士研究員(University of Cambridge, Department of Pathology, Postdoctoral fellow)となり、また2016年にはさいたま市立病院産婦人科医長、2023年より東邦大学医療センター大橋病院産婦人科講師も務める。2024年、AOクリニック(アオクリニック)を開院、院長となる。日本産科婦人科学会専門医・指導医、日本婦人科腫瘍学会専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医、日本がん治療認定機構がん治療認定医。医学博士。

編集部編集部

子宮頸部異形成の治療後に再発することもあるのですね。

村上 功先生村上先生

そうですね。HPVに再感染した場合や、残存していた異常細胞が増殖した場合に再発することがあります。そのため、定期検診を受け、異常がないかを継続的にチェックすることが大切です。

編集部編集部

子宮頸がんを防ぐために、日常生活でできることはありますか?

村上 功先生村上先生

まずはHPVワクチンや定期検診をしっかり受けること。その上で規則正しい生活を送り、免疫力を高めることが大切です。バランスの取れた食事や適度な運動、ストレス管理を心がけると良いのではないかと思います。

編集部編集部

最後に読者へのメッセージをお願いします。

村上 功先生村上先生

子宮頸がんは、妊娠に適した年代と重なる20~30歳代に増加しています。子宮頸がんの初期やその前段階では、ほとんどが自覚症状はなく、自分で気づくことは困難です。もちろん原因となるHPVに感染しても気づくことはできません。症状が出てからでは、子宮頸がんがすでに進行している可能性があります。HPVワクチン接種と検診は役割が違うため、どちらも受けることが重要です。 自分の健康のため、家族のため、そして大切なこれからを守るために、20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。

※この記事はメディカルドックにて<「子宮頸部異形成」はどれくらいで『子宮頸がん』になるかご存じですか? がん化予防法も解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師