そのフケ、シャンプーが原因かも?改善しない場合は皮膚科受診を検討すべき理由【医師解説】

フケは誰にでも起こる身近なトラブルですが、「なぜフケが出るのか?」と疑問に思ったことはありませんか? 乾燥やシャンプーの影響だけでなく、じつはカビ(真菌)が関係しているケースもあるようです。今回は、フケの原因や予防法について、「AOクリニック」の村上香織先生に解説してもらいました。

監修医師:
村上 香織(AOクリニック)
編集部
フケを予防するために日常生活で気をつけることは?
村上先生
シャンプーのしすぎや洗い残し、合わないヘアケア製品を使い続けることなどを避けるようにしましょう。また、規則正しい生活を送り、ストレスを溜めないこと、バランスの取れた食事を意識することがフケ対策につながります。
編集部
では、フケができてしまったときにはどんな対策がありますか?
村上先生
シャンプーの見直し、ストレスを避け、規則的な生活を心がけてみましょう。改善がなければ皮膚科を受診することをお勧めします。
編集部
フケがひどい場合は病院に行ったほうがいいのですか?
村上先生
そうですね。大量のフケやかゆみ、赤みが続く場合は、脂漏性皮膚炎をはじめとした皮膚疾患が疑われます。抗真菌成分入りのシャンプーを1~2週間使い続けても治らない、もしくは一回よくなってもすぐに繰り返す場合などは薬が必要な状態ですので、皮膚科に相談することをお勧めします。
編集部
最後に読者へのメッセージをお願いします。
村上先生
フケが気になり皮膚科を受診するという人は案外多いものです。前述の脂漏性皮膚炎の場合もそうですし、ほかにも乾癬(かんせん)やかぶれ(接触皮膚炎)、頭部白癬など別の疾患の場合もあります。症状があるときにはぜひ皮膚科で診察と適切な治療を受けるようにしましょう。
※この記事はメディカルドックにて<「頭皮にフケ」が出る理由をご存じですか? 原因はカビって本当? 予防法も医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

