「生活習慣病」を予防する食事と運動のポイントとは?早期治療の重要性【医師解説】

生活習慣病は初期の段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行してしまうことが多く、放置すると深刻な健康リスクにつながる可能性があります。そこで、生活習慣病の予防や対策について、「そのだ内科 糖尿病・甲状腺クリニック渋谷駅道玄坂院」の薗田憲司先生に解説してもらいました。

監修医師:
薗田 憲司(そのだ内科 糖尿病・甲状腺クリニック渋谷駅道玄坂院)
編集部
生活習慣病を予防する方法はありますか?
薗田先生
リスク因子が比較的はっきりしている病気なので、それらについて一つずつ対策していくことが大切です。例えば、運動不足の人は運動習慣をつける、食生活が乱れている人は食事を見直すといったことなどです。
編集部
運動はどういったものが良いのでしょうか?
薗田先生
1日20〜30分程度のウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が理想的です。週3〜5回継続できるとより効果的で、スクワットなどの筋力トレーニングを組み合わせると基礎代謝も上がります。とは言っても、多忙な現代人には時間的に難しいこともあるでしょう。そういった場合はまず、「エレベーターではなく階段を使う」など、小さなことから始めてみることをお勧めします。
編集部
食生活についても教えてください。
薗田先生
野菜や食物繊維をしっかり摂る、塩分や糖分を控える、脂っこい食事を減らすといったことが重要です。特に加工食品やジャンクフードを減らし、和食を中心とした食生活を意識すると、健康維持につながります。
編集部
最後に、メディカルドック読者へのメッセージをお願いします。
薗田先生
生活習慣病は放置せずにきちんと向き合えば、生活において大きな問題がないまま生涯を終えることのできる疾患です。巷にいう「透析」や「〇〇切断」などは、発見が遅れた場合や診断がついた後に放置してしまった結果であることがほとんどです。早期発見・早期治療で大きく未来が変わるので、先ほどのチェックのなどを活用していただき、心配な点があれば早めに受診しましょう。
※この記事はメディカルドックにて<生活習慣病で「足切断」「透析」になる人・ならない人の分かれ目とは 医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。




