緊急避妊ピル」は時間との勝負!効果的な飲み方とは?【医師解説】

緊急避妊ピルは、避妊に失敗した場合や避妊を行わなかった場合に、妊娠を防ぐための緊急手段として使用される薬です。しかし、服用するタイミングや効果、副作用について十分に理解していない方も多いのではないでしょうか。そこで、緊急避妊ピル(アフターピル)ついて、ショコラウィメンズクリニックの木崎先生に解説してもらいました。

監修医師:
木崎 尚子(ショコラウィメンズクリニック)
編集部
緊急避妊ピルとは何ですか?
木崎先生
緊急避妊ピルは、妊娠を望んでいないのにも関わらず避妊を行わなかった場合や、避妊に失敗した可能性のある場合などに、妊娠を防ぐために使用する薬です。性交後72時間以内に服用するのが原則となっており、「アフターピル」とも呼ばれます。
編集部
72時間以内ということは、3日以内に服用すれば良いのですね。
木崎先生
そうなのですが、72時間というのはあくまでもそこがタイムリミットという意味です。避妊効果は時間の経過とともに低下しますので、可能な限り早く服用することが推奨されます。
編集部
緊急避妊ピルの効果はどれくらいですか?
木崎先生
現在、日本で主に用いられている緊急避妊薬は「レボノルゲストレル」と「プラノバール」(※)の2種類があり、服用方法や効果も異なります。いずれも、性交後の服用タイミングによって効果は異なりますが、早く服用するほど効果が高まり、24時間以内に服用した場合は9割以上の避妊効果があるとされています。しかしながら、レボノルゲストレルのほうが内服も1回で良いことに加え、効果も副作用も少ないため、こちらが推奨されています。いずれにしても、完全に妊娠を防げるわけではありません。
※ヤッペ法という方法で、プラノバール2錠を12時間ごとに2回[計4錠]飲む
※この記事はメディカルドックにて<緊急避妊ピル(アフターピル)のタイムリミットは? 副作用はあるの?【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。




