抜け毛100本以上は危険信号! 女性の薄毛(FAGA)のパターンと早期治療の重要性【医師が解説】

「最近、髪のボリュームが減ってきた気がする……」。そんな悩みを抱える女性は少なくないようです。薄毛は男性だけでなく女性にも起こり、その原因や進行パターンには特徴があるため、適切に治療することで改善が期待できる場合もあります。そこで、女性に多い薄毛のパターンなどについて、ルートレディースAGAクリニックの清水先生に解説してもらいました。

監修医師:
清水 弘太郎(ルートレディースAGAクリニック)
編集部
FAGAの特徴について教えてください。
清水先生
FAGAは、頭頂部の分け目が薄くなってくるのが特徴です。髪の毛をとかしたり、まとめたりする際、髪が細くなった、髪のコシが弱くなったといった初期症状で気づくことが一般的です。
編集部
日常生活でも気をつけたいと思います。
清水先生
そして、もう一つの大きな特徴として「進行性」であることが挙げられます。これはAGAにも言えることですが、放っておくと症状は進行していきます。進行すると薄毛の範囲が広がるだけでなく、治療の効果も出にくくなってしまうので、早期に医療機関に相談することが大切です。
編集部
どうして治療効果が出にくくなってしまうのですか?
清水先生
早く治療を始めた方が、髪を作り出す毛母細胞が活性化しやすいからです。毛母細胞とは、毛根の中にあり、新しい髪を生み出す働きをする細胞のこと。一方、発症から時間が経過し、毛包が完全に死んでしまうと、治療をしても髪を生やすことが難しくなります。
編集部
早期に気が付くにはどうしたら良いですか?
清水先生
先に「頭頂部が薄くなる」と述べましましたが、「薄くなった」「頭皮が透けて見える」と感じる前、例えば床や鏡を見て「抜け毛の量が増えてきた気がする」「髪全体の毛量が少なくなった」などと感じた時点で医療機関に相談いただくのが良いと思います。
編集部
「抜け毛の量」の目安などはありますか?
清水先生
通常、1日に抜ける髪の量は100本以下と言われていますので、それ以上の量が抜けていると感じるならFAGAが始まっている可能性があります。
※この記事はメディカルドックにて<女性に多い薄毛の原因はご存じですか? 脱毛パターンと治療の選択肢を医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。




