そもそも薄毛はなぜ起こる? ストレス? 遺伝? 専門医が解説する「薄毛の根本原因」

「紫外線を浴びると抜け毛が増える」「毛深い人は将来ハゲやすい」「秋になると髪が抜けやすい」。こうした薄毛にまつわるウワサを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか? これらの情報の中には根拠のあるものもあれば、誤解や思い込みによるものもあるようです。そもそも薄毛はどうして起こるのか、ルートレディースAGAクリニックの清水先生に解説してもらいました。

監修医師:
清水 弘太郎(ルートレディースAGAクリニック)
編集部
薄毛の原因は何ですか?
清水先生
薄毛にも種類があり、原因もさまざまです。薄毛は大きく分けて「男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)」と「女性男性型脱毛症(FAGA:Female Androgenetic Alopecia)」に分けられ、それぞれメカニズムが異なります。
編集部
AGAにはどんな原因がありますか?
清水先生
AGAの原因は、男性ホルモン(テストステロン)から作り出される「ジヒドロテストステロン(DHT)」という物質だと考えられています。男性ホルモンの分泌には、ストレスや生活習慣、遺伝的要因が影響を与えるものの、AGAの発生メカニズムは比較的明確に解明されています。
編集部
では、FAGAの原因は?
清水先生
主な要因としては、女性ホルモンの乱れやストレスが挙げられますが、それ以外にもさまざまな原因が考えられます。FAGAは、特定の一つの要因だけが影響しているわけではなく、複数の要因が絡み合い、複雑に作用することで引き起こされると考えられています。
編集部
ほかにはどんな原因があるのですか?
清水先生
不規則な生活習慣や欧米型の食生活、無理なダイエットによる栄養不足、睡眠不足なども原因になると考えられています。さらに、加齢や遺伝的要因に加え、喫煙や貧血、甲状腺の病気なども薄毛のリスクを高める要素の一つとされています。これらの要因が重なることで、髪の健康に影響を与える可能性があるため、日頃の生活習慣を見直すことも大切です。
※この記事はメディカルドックにて<「毛深い人はハゲる」「紫外線で抜け毛が増える」の噂は本当? 医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。




