緑内障や近視の予防に! スマホの使用時に知っておきたい目のケア習慣を医師が解説

スマートフォンの利用が増える現代、私たちの目に与える影響についての関心が高まっています。「西條眼科医院」の水落先生によれば、スマホによる悪影響の主な原因は「見る距離」と「見ている時間」であり、特に長時間の使用が問題とされています。今回は、スマホ使用時の目の健康を守るためのアドバイスを伺いました。
編集部
スマホを手放したくない人向けの対策方法はありますか?
水落先生
スマホによる悪影響の原因として、「見る距離」と「見ている時間」が挙げられるでしょう。このうち、「見ている時間」のほうが“より悪影響を与える”と考えられます。距離は仕方がないですよね。50cm以上距離を空けられれば理想的ですが、時間のほうがコントロールしやすいと思います。
編集部
ちょっとした連絡や調べ物程度なら、距離は問わなくてもいいですか?
水落先生
そういうことです。逆に1日中、画面を至近距離で見ていると、近視を招きます。このとき、ピントを調節する筋肉である「毛様体筋(もうようたいきん)」を相当に酷使しているのですが、「モノを言わない」ため、気づきにくいのです。
編集部
よく言われるように、合間合間で遠くを見ろと?
水落先生
毛様体筋に力が入るのは、近くを見るときです。遠くを見るときは開放されます。ただし、遠くのポイントを凝視するのではなく、「目の力を抜いてボーっと見る」といいでしょう。もしくは、目をつぶって、完全に休めるかですね。
編集部
最後に、読者へのメッセージがあれば。
水落先生
スマホで気をつけたいのは、ブルーライトによる身体への悪影響です。24時間の自然なリズムを崩すことが知られています。睡眠や食欲などにも影響してくるでしょう。ブルーライトの蓄積が問われますので、昼夜は関係なく、使いすぎに注意してください。

監修医師:
水落 誠(西條眼科医院)
※この記事はメディカルドックにて【若者でもスマホが原因で緑内障になるってウソ? ホント?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。