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緑内障や近視の予防に! スマホの使用時に知っておきたい目のケア習慣を医師が解説

 公開日:2025/03/07
目のケア習慣

スマートフォンの利用が増える現代、私たちの目に与える影響についての関心が高まっています。「西條眼科医院」の水落先生によれば、スマホによる悪影響の主な原因は「見る距離」と「見ている時間」であり、特に長時間の使用が問題とされています。今回は、スマホ使用時の目の健康を守るためのアドバイスを伺いました。

編集部編集部

スマホを手放したくない人向けの対策方法はありますか?

水落 誠水落先生

スマホによる悪影響の原因として、「見る距離」と「見ている時間」が挙げられるでしょう。このうち、「見ている時間」のほうが“より悪影響を与える”と考えられます。距離は仕方がないですよね。50cm以上距離を空けられれば理想的ですが、時間のほうがコントロールしやすいと思います。

編集部編集部

ちょっとした連絡や調べ物程度なら、距離は問わなくてもいいですか?

水落 誠水落先生

そういうことです。逆に1日中、画面を至近距離で見ていると、近視を招きます。このとき、ピントを調節する筋肉である「毛様体筋(もうようたいきん)」を相当に酷使しているのですが、「モノを言わない」ため、気づきにくいのです。

編集部編集部

よく言われるように、合間合間で遠くを見ろと?

水落 誠水落先生

毛様体筋に力が入るのは、近くを見るときです。遠くを見るときは開放されます。ただし、遠くのポイントを凝視するのではなく、「目の力を抜いてボーっと見る」といいでしょう。もしくは、目をつぶって、完全に休めるかですね。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージがあれば。

水落 誠水落先生

スマホで気をつけたいのは、ブルーライトによる身体への悪影響です。24時間の自然なリズムを崩すことが知られています。睡眠や食欲などにも影響してくるでしょう。ブルーライトの蓄積が問われますので、昼夜は関係なく、使いすぎに注意してください。

水落 誠

監修医師
水落 誠(西條眼科医院)

プロフィールをもっと見る
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医科大学病院入職後、関連病院にて白内障などの手術治療および外来診療に約20年間従事。2020年、東京都豊島区に位置する「西條眼科医院」勤務。患者の身になって考える診察に努めている。日本眼科学会専門医、身体障害者福祉法指定医、難病指定医。

※この記事はメディカルドックにて【若者でもスマホが原因で緑内障になるってウソ? ホント?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師

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