腎臓の検査では何を調べるのか知っていますか? 腎機能が悪いと出る症状も医師が解説!
公開日:2025/03/05
健康診断、とくに血液検査の結果を見ても、どの検査項目が何を示すか、あまりよくわからないという人は多いのではないでしょうか。今回は「腎機能」に焦点を当て、腎臓機能検査の方法について「まごめ内科・腎クリニック」の井上先生に解説していただきました。

監修医師:
井上 禎子(まごめ内科・腎クリニック)
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東京女子医科大学医学部卒業。東京女子医科大学病院腎臓病総合医療センター入局、茅ヶ崎徳洲会病院、東京労災病院などで経験を積む。2016年、東京都大田区に「まごめ内科・腎クリニック」を開院。日本内科学会認定医・専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医・指導医、日本糖尿病学会会員。日本医師会認定産業医。
編集部
腎臓の主な機能について教えてください。
井上先生
腎臓は血液から老廃物を取り除き、尿として排出する役割があります。また、尿の量・濃さも調節できるので、体内の水分バランスや電解質、pH値の調整なども担っています。 加えて、血圧の調整をするホルモンや貧血を治すホルモンを生み出したり、ビタミンDを活性化させたりする働きもあります。
編集部
腎機能が悪くなると、どのような症状が出るのですか?
井上先生
むくみや高血圧といった症状がみられることもありますが、特に症状がなく健康診断などで指摘を受けて発見される場合が多くあります。症状が出てからではかなり進行しているケースも多いため、やはり検査を大事にしていただきたいですね。
編集部
具体的に、どのような検査でわかりますか?
井上先生
尿検査でタンパク尿や血尿などを指摘されたり、血液検査で腎機能に関連する項目に異常値が出たりした場合などは、腎機能異常の可能性があります。
※この記事はMedical DOCにて<腎臓機能評価を専門医が解説 eGFRを調べる尿検査・血液検査で腎臓病を早期発見する重要性>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。