「白血球が少ない」と指摘されたら要注意? 見逃せない病気の可能性とは【医師解説】

健康診断で「白血球が少ない」と指摘されると、病気を疑うべきか不安になる方もいるでしょう。しかし、多くの場合、特に症状がなければ大きな問題はありません。白血球減少時の受診のポイントや適切な診療科について、「ハレノテラスすこやか内科クリニック」の渡邉先生に詳しく教えていただきました。
編集部
やはり白血球数の減少が見られた場合、病気の可能性は考慮すべきなのですね。
渡邉先生
可能性はあります。ただし、健康診断で白血球の数が少ないと言われたとしても、貧血や血小板減少がない、ほかの項目に異常がない、特に症状もない場合は問題ありません。実際はそのようなケースがほとんどです。
編集部
「再受診」とか「要精密検査」と言われた場合はどうしたら良いのですか?
渡邉先生
もちろん、一度はきちんと検査してもらってください。「問題ないケースがほとんど」とは言っても、自己判断で安心してしまうと、万が一病気が隠れていた場合に発見や治療が遅れることになってしまいます。特に、関節が痛い、皮疹がある、目が乾くなどの症状がある方は、膠原病の可能性がありますので医師に相談してください。
編集部
何科の病院に行ったら良いでしょうか?
渡邉先生
かかりつけの医療機関があれば、まずはそちらに行きましょう。もし新たに医療機関を探すのであれば、血液内科のあるところをおすすめします。検査結果をしっかりみてくれるだけでなく万が一病気の可能性があった場合にも、比較的スムーズに対応できるはずです。お近くに血液内科がなかった場合は、一般内科でも問題ありません。必要に応じて、血液内科を紹介してくれるはずです。

監修医師:
渡邉 健(ハレノテラスすこやか内科クリニック)
※この記事はメディカルドックにて【≪医師解説≫健康診断で「白血球が少ない」と言われた…原因は? 考えられる可能性を知る】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。