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膀胱がんの原因は喫煙? 発症リスクを高める生活習慣と予防法とは【医師解説】

 公開日:2025/02/24
膀胱がん 喫煙でリスク大

膀胱がんの発症には、喫煙をはじめとするいくつかのリスク要因が関係しています。中でも喫煙は膀胱がんの大きな原因の一つで、非喫煙者と比較して現在喫煙している人は4倍も発症リスクが高まると言われています。詳しい原因と予防のポイントを「所沢いそのクリニック」の磯野先生に伺いました。

編集部編集部

膀胱がんの発症リスクを高める原因はなんですか?

磯野 誠先生磯野先生

膀胱がんのリスク要因としては、「喫煙」が考えられます。タバコを吸わない人と比較して、現在喫煙している人は4倍、以前喫煙していた人は2~3倍膀胱がんになりやすいことがわかっています。

編集部編集部

なぜ、喫煙が関係しているのですか?

磯野 誠先生磯野先生

タバコの煙には様々な発がん物質が含まれており、血流に乗って全身を回った後、濃縮されて尿の中に排泄されます。そのため、膀胱の粘膜は常に発がん物質にさらされることになり、がんが発生するのではないかと考えられています。

編集部編集部

そのほかにも原因はありますか?

磯野 誠先生磯野先生

アニリン色素などの合成染料や、ナフチラミやナフチラミンなどの特殊な化学薬品も膀胱がんの発症リスクを高めます。そのほか、抗がん剤のシクロフォスファミドや、腎障害を起こすとして販売中止になった鎮痛剤フェナセチンなども、膀胱がんの発症リスクを高める要因として知られています。

編集部編集部

膀胱がんを予防するには、どうしたらいいでしょうか?

磯野 誠先生磯野先生

まずは禁煙が必要です。男女比で見ると、男性に多く発症することがわかっています。特に喫煙している男性はリスクが高いので、禁煙を推奨します。

磯野 誠

監修医師
磯野 誠(所沢いそのクリニック)

プロフィールをもっと見る
防衛医科大学校卒業。その後、デュッセルドルフ大学泌尿器科、恵佑会札幌病院泌尿器科、我孫子東邦病院泌尿器科などで経験を積む。2023年、埼玉県所沢市に「所沢いそのクリニック」を開院。老若男女問わず元気で豊かな生活を送れるよう、一人ひとりに最適な医療を提供する。医学博士。日本泌尿器科学会専門医・指導医。

※この記事はメディカルドックにて【「膀胱がん」の初期症状とセルフチェック方法を泌尿器科医が解説 頻尿・血尿などの異変に要注意!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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