肝斑の治療費用はご存じですか? 放置して自然になることはある?【医師解説】
「肝斑」はシミの一種ですが、その治療やケア方法はほかのシミとは大きく異なります。この記事では、肝斑治療のポイントやセルフケア時の注意点について髙瀬聡子先生が解説します。最適な治療法を見つけ、肝斑改善への第一歩を踏み出しましょう。
監修医師:
髙瀬 聡子(ウォブクリニック中目黒)
編集部
肝斑の治療は、保険適用になりますか?
髙瀬先生
肝斑の治療には基本的に、保険は適用されないため自費診療となります。
編集部
肝斑を放置していても、自然に治ることはないのですか?
髙瀬先生
紫外線や、肌への過剰な摩擦・刺激を避けることで、少しずつ薄く、目立たなくなっていったり、閉経に伴って肝斑が解消されたりすることは期待できますが、そうしたことを除けば基本的に「肝斑を放置していて自然に治る」と言うことは考えにくいと思います。
編集部
シミや肝斑用の「トラネキサム酸」は、市販薬でも良いのですか?
髙瀬先生
ドラッグストアなどでもトラネキサム酸配合の内服薬を手に入れることはできます。ただし、ピルとの併用ができないなど、服用に際しては十分な注意を必要としていますので、不安がある方は服用前に皮膚科医・美容皮膚科医に相談するのが確実です。
編集部
最後に、MedicalDOC読者へのメッセージがあればお願いします。
髙瀬先生
「肝斑」は「シミ」の一種ですが、治療やケアの方法は全く異なります。それぞれに適した治療法を選択せず、自己判断でケアしてしまうと、効果を実感できないだけでなく、場合によっては症状が悪化してしまうこともあるため、まずは皮膚科医や美容皮膚科医など、専門家へ相談することをお勧めします。皮膚科・美容皮膚科など専門機関でのシミ・肝斑治療を検討する際は、「しっかりとカウンセリングをしているか」「いくつかの治療法から、症状にあった適切なものを提案してくれているか」などに着目して選ぶと良いでしょう。
※この記事はMedical DOCにて【「肝斑」治療を皮膚科医が解説 レーザー・飲み薬・塗り薬 効果的な治療法とは?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。