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「てんかん」は脳のどんな病気かご存じですか? てんかん発作が起こる原因を医師が解説!

 公開日:2024/11/18
てんかん どんな発作が起こる?

「てんかん」は脳のどんな病気かご存じですか? 今回は、てんかんが起こる原因や発作について「スガノ脳神経外科クリニック」の菅野先生に解説していただきました。

菅野 秀宣

監修医師
菅野 秀宣(スガノ脳神経外科クリニック)

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1992年順天堂大学医学部卒業、順天堂大学医学部脳神経外科入局。1997年アメリカ国立保健研究所研究員、1998年アメリカ海軍医学研究所研究員、2003年東京都立神経病院脳神経外科医員、2009年順天堂大学医学部脳神経外科准教授、2018年順天堂大学医学部附属順天堂医院てんかんセンター長、順天堂大学医学部脳神経外科先任准教授。日本脳神経外科学会 専門医・指導医、日本てんかん学会 てんかん専門医・指導医・迷走神経刺激療法認定医、日本臨床神経生理学会 脳波専門医、小児慢性特定疾病認定医、指定難病認定医、東京都身体障害者福祉法第15条指定医。

編集部編集部

てんかんとはどのような病気ですか?

菅野 秀宣先生菅野先生

脳の神経細胞が過度に興奮し、意識障害やけいれんなどの発作を起こす病気の総称を「てんかん」と言います。

編集部編集部

てんかんは脳の病気なのですか?

菅野 秀宣先生菅野先生

はい。世界保健機関(WHO)は、てんかんとは「脳の慢性疾患であり、脳の神経細胞(ニューロン)に突然激しい電気信号が発生することで何度も発作を繰り返し、そこにさまざまな臨床症状や検査での異常が伴うもの」と定義しています。

編集部編集部

どのような発作を起こすのですか?

菅野 秀宣先生菅野先生

新生児から幼児ではピクッとした動きを繰り返す、学童期から若年成人期ではけいれんする、ピクッと一瞬動く、特に成人期から高齢者では一点を凝視する、手や口をもぞもぞと動かす、記憶が抜けているなど、年齢によってさまざまな症状を示すことがあります。

編集部編集部

さまざまな発作があるのですね。

菅野 秀宣先生菅野先生

なかには本人もてんかんとは自覚していない発作もあります。たとえば、手に持っていたスマホを落としたり、茶碗を落としたりすることがありますが、それらはミオクロニー発作が原因かもしれません。ミオクロニー発作とは、からだの一部がピクッと動く発作のこと。思春期に多く発症することから若年ミオクロニーてんかんとも呼ばれます。

編集部編集部

なぜ、そのような発作が起きるのですか?

菅野 秀宣先生菅野先生

原因はさまざまありますが、てんかんを発症する年齢によって分けて考えることができます。乳児期にてんかんが発症する場合は、出生時の低酸素症や脳の奇形などが原因。幼児期から学童期に発症する場合は遺伝子の異常が多くの原因と考えられています。成人に発症する場合は、脳炎や脳出血、脳梗塞などによる脳の変性が多くの原因です。

※この記事はMedical DOCにて【「てんかん」になりやすい人に特徴はある? てんかん専門医が解説 年齢・性別問わず発症の可能性も?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師

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